仏の顔も3℃まで

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コードギアス 反逆のルルーシュR2 第19話感想『裏切り』

そうだロロ、お前の兄は…嘘つきだよ(挨拶



…なんというか、どいつもこいつも不器用だなぁ。でもそれが人間なんだなぁ、とワケの分からない印象を抱いた19話です。
なんか展開がジェットコースターみたいですよね!?脱線してるけどな!!


のんべんだらりと感想を。




ルルーシュ
ナナリー絡むと一軍の指導者から一介の学生に逆戻り。生の感情駄々漏れすぎ。
孤独にはなってしまいましたが、原因が「王の力」に直接起因していない所がルルーシュらしいっつーか。
うーん、いくら平静を失ってても「そんなもの知ったことかー!!」「俺はお前が大嫌いなんだよ!!」はねえ。
口は災いの元。ぶっちゃけすぎだよルルさん…。
冷静になれば…ねえ。身内への優しさがグッと来ます。カレン辺りはついてきてくれるんじゃないかなぁ…。



・シャルル
神根島からは動かない。えーーーー。
前回太平洋上にプカプカ浮かんでたのは旅行のついでかよ!
なんか「古い世界は壊れ、新しい世界が創造される」とか妙に耳に慣れたラスボス台詞が聞こえてきましたよ?
…全滅オチで世界再生とか、そんなエンディンうわなにをするやめ(ry



フレイヤ
今さらですがフレイアじゃなくてフレイヤみたいですね、スンマセン(赤面
考えたくは無いですが、爆心地に放射能など残留物の反応が無いことや、綺麗に起爆の中心点から建築物が抉られている点から、爆弾ではなく対消滅、または有効範囲内の物質転移…それとも(よく知りませんが)反物質の類でしょうか。ジャバウォック?(違う
死者・行方不明者含め1100万人とか聞こえなかったか!ちょ!!



・ジノ
これはもう戦じゃない。アッシュフォードの無事を心配している辺りがいかにもジノらしい。
次回予告で拘束されているあたり、今回のフレイヤの一件でジノの造反は確定っぽい。
…カレンを引き込めば、もれなくジノもオマケで抱き込めますぜルルさん!!とか下種の勘繰りをしてみる。



・ニーナ
あー、なんというか。
フレイヤの破壊力についてはお前起爆実験立ち会ってたんじゃないんかいとツッコみたい。



ゼロを打倒するためにかっとなってやった、今は反省ってそれで済むかーーーー!!!!
誰か一週前のスザクにパチ切れてた外野ぶりを録画してるだろ、アレちょっと見せてあげて!!
僕の芝居のお師匠が昔、こんなことを言いました。「頭のいい人とは自分の頭の中身の使い方を心得ている人。知識の量は問題にならない。知識があっても使いかたが悪ければただのおばか」みたいな。
うん、それ、凄く納得。



・C.C.
うおー今回も破壊力たけえーー。一家に一台。マジ希望。「私、頑張りますから!!」頑張っていただきたい!!主に俺に!!(最低だ
つか、そのあとのカレンとルルーシュの問答はどう聞いてもギャグ。
「服を脱いでください」
「ちょ、私がいない間に何してんのよ!」
「いや、このC.C.は違うんだ!」
「??」
「このC.C.は、記憶喪失なんだ…」





・・・で?
記憶喪失だろうとやってることは変わらないわけで。状況の説明には全くなっていないところに大爆笑。



・ロイド
心を壊して科学を取るか、科学を棄てて心を守るか。「君を、殺すヨォ〜?」の忠告がここに続きますか。
「やっちゃった」後にこの言葉をニーナに告げる辺り、ロイドは厳しくも周囲の人間をきちんと見ている。
僕はもう壊れてるからね、ってのは嘘。科学から離れられない自分をよく分かっているから、そうやって嘯くことで壊れることから自分を守っているのでは。
やっぱり根っこはまともな人だ、プリン伯爵。



シュナイゼル
一度エンジンがかかると容赦ないなこの次男坊。
あっさりゼロの正体とギアスの存在ばらしやがったーーー!!!
しかし実に上手いのは、ギアスの存在を「催眠術のようなもの」とほのめかし、効果範囲等の詳細を一切黒の騎士団側に説明しない点。「目を見ないとかからない」という発動条件を完全に隠蔽しながらの交渉。
カードの切り方が巧妙。というか簡単に口車にのる騎士団面子がダメすぎる。
ルルを「最も恐れていた」ってのは、一番兄弟の中で父親に似ているからってことでしょうか。



・コーネリア
ユフィの潔白が証明できれば、ルルの身の保障は二の次。優先順位が実にはっきりしているネリ姐さん。
しかしあっさりとした対面だなぁシュナイゼル。コーネリアが生きていようがナナリーが死のうが全く表情が変わらないぜ。



・会長&リヴァル
そこは走ってきた勢いでハグしちゃってもバチはあたらないぜリヴァル!!
生きてたよーよかったよー! 何か妙に泣ける…。
しかし、周りに誰もいなくなっちゃったなぁ君ら。



・ジェレミア
この人ぐらいは来週辺り、ひょっこりルルの隣にいて欲しい。
前回の戦闘中も話していたけど、スザクとは本当に奇妙な縁ですな。
ただジークで爆心地辺りを飛び回るのは恐すぎるだろ、戦闘停止命令でてるとはいえ。



ラクシャータ
この人はルルについていきそうだw
ゼロの正体?ギアス? ふーん。それで? みたいな。
カレンが離反するとしたら「新しい紅蓮の性能テストしたいしー」とかあっさり同行しそう。



・黒の騎士団
一人一人にいちいちツッコむのも面倒なのでひとまとめで。


うーむ、なんつーか、いいカモですよね騎士団の初期メンバーって。
普通、交渉ってのは、自分達に益となる要素を如何に相手側に刷り込ませるのかって点に集約されるわけで、そこに展開される情報や交渉材料の真贋はまた別の話。信じ込ませればそれで勝ち。
信じるか信じないかは、いつだって交渉の相手方の判断によります(対等な条件なら。銃突きつけられて交渉ってのは交渉と呼ばないかもw)
で、相手方はその情報から、「自分達の利益」に繋がる要素をピックアップし、Yes/No、または妥協案を展開、もしくは自分達の希望を相手側に信用させる作業に移るわけで。それをお互いに繰り返し隙を突き、自らの益を勝ち取るのが交渉ってものかと。
「ギアスにかけられちゃった人リスト」見たいな資料一つであっさり「俺もギアスかけられてるかも…」と考えてしまう辺りは、組織の中核にいる人間の判断とはとても思えない。扇に至ってはモトカノの証言を鵜呑みにしている時点で言語道断。

最初のテロ集団のスタートから、彼らは全く成長していない。
資料を完全に疑え、と言うのではなくて、資料の真贋を先方が証明できない以上、突っぱねるか調べるかするのが当然。そういった意味では、過去のゼロの実績を正当に判断して、ギアスの存在やゼロの正体などどうでもいいと主張するディートハルトの発言が実に正論。
あとでゼロに問いただすか、独自に調査する程度はジョージなら抜かりなくこなすだろうし。というよりもうルルの正体は知っていたんじゃね?


黒の騎士団初期メンバーは、誰一人としてあの交渉の場でシュナイゼルと対峙するだけの力量も信念も理想もない、と言い切るのは、しんどいですが間違いでは無いでしょう。まあそういう人間を切り捨てず人事に残したのは、他ならぬルルなんですが。


巧妙なのはシュナイゼル。まず、交渉開始のタイミングが絶妙。停戦から時間が経ちすぎると、クセモノの星刻が合流してしまう。
会談の席には当然ルルーシュも合流する筈だが、ナナリーを失ったショックで正常な対応は臨めまい。または引きこもっている可能性もある(実際そうなった
旧来からのイレブン面子は「ゼロの最も古い同志で歴戦の勇士」とか持ち上げといてwwあとで事実のみ突きつければ陥落は容易。
ディートハルトは交渉相手としては迷いが無い分手ごわいが、大勢に同調するきらいがあるため、先に騎士団メンバーを篭絡すればゼロを切り捨てる。
最も問題なのは藤堂。個人的感情でゼロを見限ることは無いのは今までの戦跡を見れば瞭然。
資料の中に日本解放戦線の面子を混ぜておいたあたり、ゼロのデビュー戦となるホテルジャック事件そのものが奇跡でもなんでもなくギアスを使用した出来レースと錯覚させるのが狙いか。リストも真っ先に藤堂に渡していたしな。


補足…藤堂に関しては、事前に朝比奈からの虐殺情報がもたらされていたのが痛恨。あと「んなもん知ったことかー」発言もw玉城が最後までゼロを信じていたように見えました(立派!!)が、藤堂も同じくらい苦汁の決断に違いない。
ルルの説明不足も原因となった結果ですが、さて、駒に説明する価値無し!とルルが思っていたのか、それともギアスの存在を含めて必要以上に周囲を巻き込みたくないと言う感情の裏返しか、その辺は本人のみ知るってことで。


ギアスの性能や特性をしっかり説明せず(調べもせず)ギアス=嘘、ひいてはゼロ=嘘の図式を作り上げる辺り、シュナイゼルの采配は恐ろしい。
交渉相手がチョロすぎるお子様なのを差し引いても、役者が違いすぎました。
シュナイゼルにしてみれば48の殺人技と52のサブミッションのうち三つくらい披露したら相手が勝手に舞い上がってくれたぞ物足りないなウフフくらいにしか感じてないんだろうなー。


ジョージの離反フラグはここで開花。
この人の場合、自分がギアスにかかっているかどうか、ゼロが信用できるかってのは二の次で、もう組織の中枢として機能せず自分が望むような混沌をもたらす事は無い、被写体の価値無し、と見限った辺りが本音でしょう。
「もう少し私を信用してくれても」「番組は打ち切りです」の台詞に本音がどっさり。



というか、扇さん…。
「ゼロを渡す、代わりに日本を返せ、そのぐらいしなければ自分で自分を赦せない」

誰が聞いても恥ずかしいっすよそれ!自分が傷つかない論理炸裂!!
そんな台詞を画面アップでいい顔で告げてしまう辺り、もうピエロっす扇さん…せめてカメラは引いてあげてください…。


シュナイゼルのことだから、穴だらけの日本引渡し→速攻ブリタニアの領土として搾取、もっと言っちゃえば侵略、くらいのプランはあの場で出来上がってるだろうな…。



・カレン
なんか説得コマンド一発で仲間に戻ってくれそうな気配がひしひしと。
最後でカレンを駒と言い切るのは、完璧にルルーシュの優しさ。相手がシュナイゼルなら何処にも隙が無い、カレンを巻き添えにするくらいなら、と。男だぜルルさん!!
ただロロの時間停止ギアスを目撃しちゃったわけで。卜部さん殺しの一件蒸し返されたらどうにもならん。



・ロロ
てっきりルルーシュが手を下すかと思いましたが…こういう結末とは。
ルルーシュの本音を聞いてしまったロロですが、それで逆切れしてルルを手にかけよーとか見捨てよーみたいな気持ちが微塵も無かった辺り、本気でルルの弟でいること以外に居場所も目的も無かったんですなぁ…。
ジェレミアと電話で話しててナナリーの生存の可能性を無機質に否定するところとかに、やっぱり排他的な側面を感じてしまうため、どうしてもロロという存在の歪さはどうしようもねー、と感じてしまうのですが…ね。


気になるのは、ルルーシュがロロのことを最終的にどう思っていたのか、ってところ。
もっといえば、ナナリーの立場に収まっていたこととシャーリーを殺したことを赦していたのか、って点。


赦してはいないでしょうね。
でもルルーシュは、自分に心を砕いてくれる人、身内と意識した人間に対してはとことん甘くなる性質なのは今までの言動からも確かなので、雑巾扱いだフハハハハーとか思っていながら、どこかで付き合いが長すぎて絆された(受け入れてしまった)部分があるのかもしれません。
幼少からそういった周りの感情をかぎわける嗅覚が確かになっちゃった方なので。
行為そのものは赦せなくても、自分に向ける兄弟の愛情だけは本物だった、と。
兄としての仮面だけでなく、もっとロロと違った形で関わりを持てれば、今と違った未来があったのではないか、悲劇は回避できたのではと言う反省が、看取る瞬間や次回予告でのロロへの台詞に繋がったのでは。





全てを失ったルルーシュですが、せめて最後は「謝らせたかった、けじめをつけたかった」相手との決着に向う様子。
その行動原理は分からなくも無いですが、何とかラストに救いが欲しいところです。
それを成すのはルルーシュ本人の力ではなく、周囲の「ルルーシュを理解する人間」の助力だと思うのですが…。


・スザクお前だお前
笑ってないで何とかしてあげて。今こそコンビ復活の時。





そんなこんなで〜。