仏の顔も3℃まで

はてなダイアリー終了に伴いお引越し。思い出は残しておこう…。


狭く浅くしなやかに。惰性の赴くまま更新。用量・用法を守って正しく服用を。
現在、鋼のシスコン番長と全国の貞夫さんと西住殿マジ軍神を応援しつつ、サイト休止中…。
説得力皆無ですが画像の無断転載はご勘弁下さい。  
初めてお越しの方は、プロフィール画面での御案内を確認頂けると幸いです。
…という挨拶すら懐かしいな…みなさん元気に趣味に邁進されてますか?


↑web拍手です。ここで会ったのも何かのご縁。うっかり読んじゃった記念に押して下さいませ。

劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer 観てきました

ダブルオー完結!(挨拶





という訳で、タイトルの通り観てきました。
機動戦士ガンダム00劇場版…いやはや、テレビシリーズから足掛け…何年だろう?
まさかまさかの内容でしたが、きちんとダブルオーの物語に決着が見えているので、観る事が出来てよかったと言うのが率直な感想。


テレビシリーズの時のような、台詞や描写を追いかけて考察(らしきもの)をして…というのはひとまず置いといて、
今回は実際に観たその日の感想、という事でまとめてみたいと思います。



ここからの続きはネタバレを含みますので、御覧頂く際にはその点、ご注意を…。
まだ観ていない人にはここで一言(まあ、すでに各所でネタバレは溢れかえってますが…)
とりあえず「こういう映画がいいな」「こういうラストかな」みたいな想像は一旦まっさらにした方がいいかも。
ほぼ確実に「斜め上」を行かれます(汗







まずは今回の劇場版、ストーリー展開としては個人的に「あり」だと思います。
冒頭の繰り返しになりますが、テレビシリーズから続く00の物語に対して、きちんと終わりを見せているので、その点に満足しています。
人間対人間の相互理解というテーマの先に、まさか人間対異星体という、今までのガンダムの名を冠した作品からは考えられなかった展開が待っているとは…「来るべき対話」って実際にやっちゃうんだ、と驚きました。


加えて、ガンダム00は最初から最後まで「刹那の物語」である、という側面も再認識。
純粋種のイノベイターとして覚醒はしたものの、ではその力で何をするべきか、周囲の人間とどう接するべきか、そもそも自分が生きている意味は…リボンズ・アルマーク打倒後もずっと思い悩んでいた様子。
そんな中で異星体ELSが襲来、対話を試みるも失敗し昏倒…しながらも復活、クアンタで出撃し再び対話(戦闘にあらず)、終盤で自分に生きる意味があったと呟く。
イノベイターに進化した後も自らの存在意義を見出せずにいた刹那に回答が出た、という面でも、ファーストシーズンから観続けて来た人間からするとグッと来るものがあります。
ファーストシーズンでリタイアした初期トレミークルーが、刹那の意識内とは言え再登場、新規セリフあり…というのは嬉しかったですね。あれはずるいw


まあ、人と人が分かり合えるかどうか、という解決手段がイノベイターに進化すること…じゃ俺達リアルの人間はどうするべ…と安直に捉えてしまった自分は早計ですかね。
それと、意識共有だけで分かり合えるか?争いがなくなるか?という点も…ね。


ラストの展開にも度肝を抜かれましたねw
せっさん、どこまで極まっていくんや…。


そんなわけで、物語の落としどころとしては満足。こうきたか、といった感じ。
今回の映画を「ガンダム」として観るか、「ダブルオー」として観るか、それによっても楽しみ方は変わるだろうな、と。






…ここまでが、作品そのものに対する感想です。
ダブルオー完結編としては確かに良かった、のですが。


白状すると、観終わってからの帰り道、ずっと頭の中のモヤモヤ感が離れませんでした。
というか今も。


さてこれは何故だろう、と自己分析してみる。
理由は大きく分けて二つ。
一つは、なんだかんだ言っても自分がファーストから「ガンダム」を観ている人間なわけでして、自分が持つ「ガンダム」に対する先入観とかけ離れた展開に拒否反応を示しているんだろう、と。
でも俺ダブルオー好きだしなー。
こんなのガンダムじゃないやい!とか突っぱねたくないなー。
でももっと人間同士のドラマも見たかったなー、戦闘場面のカタルシスをもっとなー。
やっぱ戦闘は白兵じゃねぇとな!
と何処かのぎっちょんの人の発想にスライドしかけてみたり。
じゃあ、「ガンダム」らしさってなんだろう、どういう作品ならガンダムを名乗っていいの? …みたいに自分の中のガンダム像について脳内会議が始まる始末。


一つ目の理由は主に自分にあるわけですがw
もう一つは。
「映画として」今回の120分が、映画館の座席に座って観て、楽しめるものだったかという点にあります。



はっきり書きます。僕個人としては、今回の劇場版は一つの劇場作品として観て…とにかく、雑でした。そう感じました。
やりたい事は分かります。でもこれって二時間の尺で収まる内容じゃないような。


劇場公開作品として送り出した理由がどうしても分からない。


とにかく最初から最後まで駆け足。トランザム状態です。
情報量が多すぎてとても咀嚼しきれず、せっかくの登場人物たちのセリフがずるずると滑っていきます。心に残る言葉ばかりの筈なのに…。
冒頭のパニックムービーを髣髴とさせる展開は面白いし、その後も急スピードで物語は展開していくのですが、一度トップスピードに乗ったら最後までそのままなので…つ、疲れますorz 緩急無さすぎじゃよ…。
テレビシリーズを生き抜いたキャラクターにも死者が出た劇場版ですが、そちらも手放しで「泣ける!」とまではならず…。
例えばアンドレイの最期は軍人としての職務を見事に全うしたシーンだと思うのですが、テレビシリーズで因縁のあったマリーがそれに対して何を感じたか…とか観たかったです(脳量子波でアンドレイの死を察知…とかやってもいいんじゃない?)
他にも、ここでこの人にあと何か一言あれば、とか、ここで彼はどんな表情をしているのか…という「欲しい」部分が悉く抜け落ちていて、ひたすら走り続ける感じ。
あとビリーとスメラギの関係も!セカンドシーズンのラストから何があったんだw
終盤でELSがジンクスに擬態してからも、ようやくMS戦っぽいのが観れる!と思ったらゴチャゴチャしていて敵味方の判別が付かないですし、無双状態のソルブレイヴス、さばにゃん、ハルたんの戦闘も、何度「コマ送りしたい…!」と思ったかw
ラストの大輪の花からエンディングテーマが流れるところにしたって、いきなり「結果」だけを突きつけられても。
スタッフロールの間に、生き残った面々の「その後」を挟んでくれたら…。
数え出すとキリがありません。


もちろん作品の一から十まで懇切丁寧に説明して…なんていうのはつまらないし、観る側の想像力欠如であると反省しきりなのですが、こちらが想像・考察するだけの素材・余裕は下さいよ…とは感じましたね。
劇中の「対話」に使われる要素として「太陽炉」「GN粒子」「イノベイター」が挙げられていましたが、作品を創る側と観る側の間にも「対話」のルールはあるのでは。
そういう意味では、今回の劇場版はとりあえず観て、考えて、賛否こもごも他の人と語り合い、補完しあうのが良い楽しみ方なのかも。
つーかもう、ネット上では大激論ですね(汗
賛否両論溢れているみたいですが、作品のテーマとしても二時間の映画としてみても、双方から置いてけぼりをくったと感じる人が多く出てしまったのがその理由じゃないかなと思います。




物語としては楽しめました。こういう終わり方もしっかり受け入れられます。
でも映像作品としての見せ方がまずくない?というのが総評。
大画面で美麗な画を見せたい為だけの映画化なの?別メディアでのフォローありきで観なきゃいけないの?
だったら映像にしなくても、小説だけでもよかったよ…というのは言いすぎかな。
または劇場三部作くらいにするとかw ええい、いっそサードシーズンとして見せてくれ!と思っちゃいます。



とは言え、突き放されたままでは悔しいので、今後しっかり内容については咀嚼していきたいと思います。
楽しめるものは楽しもう、とう事で。
カットされた部分がきっと多々あると思うので、それが追加された完全版が出ると信じてブルーレイ・DVD版を待ちます。
それで劇的に印象が変わる予感。 …待ちきれずにもう一度映画館に行ってしまうかも知れませんが(ぇ







いつになるかは分かりませんが。
以前のような考察記事も作ってみたいと思います。
さらっと触れておくと…。

・冒頭映画はフルに観てみたいと思った。何だあの勇者シリーズ
・大使の すごい 顔芸
・僕出てなかったな…沙慈の呟きに泣いたw
・俺が!俺達がフラッグだ!欲しいぞ刹那専用フラッグ!
デカルトの扱いは不憫。てっきりラストでもう一度敵として出てくるものと…。
・ガデラーザの性能はおそらくダブルオー世界内でトップ。ただ今回は敵との相性が悪かった(ホントは「敵」じゃないんですが)
・まさに冒頭はホラー映画。でも最期まで観てから思い返すと、ELSはとりあえず「接触」してコミュニケーションを図りたかったのか、と納得。
・まあ地球の乗り物に憑依した時点で「接触」は「突撃」になるわけで。人類には敵対行為にしか映らんですな。
・そして熱烈ラブコールを回避しまくるハレルヤさんの生身アクションが素敵。
・玄関でとり付かれちゃった女子高生に情熱を持て余した。可愛いよほんと可愛いよ。
・エンディングで無事回復&イノベイターに変革。良かったね。
・↑ただそんな名も無きキャラだけでなく、主人公勢のその後をですね(ry
・イケダさん!イケダさんじゃないか!
・新キャラ・ミーナ。あれはネーナ・トリニティの遺伝子の元になったヒト、ってことでおk?
・母さん今夜は赤飯だ(大間違い ビリーに乾杯!「優しくしてください…」で笑いをこらえるのに必死wwww
・復活のティエリアさん。中の人、背中の人ときて、最後は見たまんま「上の人」でしたね。
・さばにゃんフルバースト!
・ハルートの機動は紅蓮聖天か真ゲッターか。シザービットもですが速過ぎて見えんっちゅーねん。
・六つ目モードはマルートシステム?ハルートとマルートで一対のイスラムの堕天使の意。
・もうフェルトがメインヒロインでいいんじゃないかな
・新!グラハムスペシャル!!だから何故ハムさんの乗る機体は耐G制御がイマイチなんだ…w
・あえて!と言ったのにハムさん…。
アンドレイは男を上げた印象。ジンクスIVカッコいいよ。
・クアンタは殆ど戦闘せず。機体の利用目的からすれば仕方ないか…。
・クアンタムバーストでコンデンサーがせり出す描写を見て、ガイバーギガンティックエクシードへの変身を思い出した僕はきっと少数派
・ELSは故郷を失った放浪者だったんだよ!な、なんだってー!!
・花。とにかく花。あれは相互理解の象徴?
・E.A.レイ。イオリアの友人であり初期木星探査船のメンバーがリボンズのオリジナルとは。Eって何の略なんだ。
・50年後。メタルせっさん。年月が経っても同じ姿のまま、しかもパイロットスーツのままという事は、あれは刹那の意識をELSに転移させたか、ELSと融合した姿という事ですかね。 フリーザの兄貴とは特に関係ない(マテ
・年老いたマリナには驚きましたが、ラストの抱擁は美しいと感じました。下種の勘ぐりですが、きっとマリナは生涯独身を通したんじゃないかな…一瞬映った写真は気になりましたが。

こんな感じ。って全然さらっとしてねぇw




最後に。
自分の観に行った某映画館ではクリアクアンタとかメタルチャームとかハムさんの名言ノートとか、そんなものは元々売って無かったんじゃよ…。
そう、そんな劇場オリジナルグッズなんてものは元々…影も形も…。
通常版のパンフレットしか売って…。
く、悔しくなんかないっ!そんなこんなで!