仏の顔も3℃まで

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バンダイ HGUC 1/144 MSN-001X ガンダムデルタカイ

…『ガンダム』は、全てが求められるまま、何時の時代も生まれるべくして生み出されたのだよ(挨拶





デルタカイ、胎動。というわけで今回は。

HGUC 1/144 MSN-001X ガンダムデルタカイ (機動戦士ガンダムUC MSV)

HGUC 1/144 MSN-001X ガンダムデルタカイ (機動戦士ガンダムUC MSV)

ゲーム『機動戦士ガンダムUC』及びコミック『機動戦士ガンダムUC 0094 アクロス・ザ・スカイ』に登場するMS、ガンダムデルタカイを紹介!







MSN-001X ガンダムデルタカイ
ペーパープランであった『MSN-001 デルタガンダム』の設計データと実戦投入された『MSN-001A1 デルタプラス』の運用データをフィードバックして完成した、デルタ系機体の最終実験機。
MSN-001A1をベースに「特殊装備」を多数追加実装させ、それらの技術検証を目的とした試作TMS(可変モビルスーツ)である。
機体特性が一変するMS(モビルスーツ)とWR(ウェイブライダー)の両形態において、各種兵装がどのような機能変化を示すか、また、変化があった場合の改良点を模索する為の純粋な試験機ではあったが、それ故に極めて攻撃能力を特化させる設計が行われた。
『MSN-00100 百式』の改良バリエーション機向けに開発していた長射程携行火器「ロング・メガ・バスター」
『RX-93 νガンダム』が装備していたジェネレーター搭載型ファンネルのプロトタイプ「プロト・フィン・ファンネル」
『MSZ-010 ZZガンダム』が内装していた広域兵器「ハイ・メガ・キャノン」のデチューン版とビームサーベルを搭載したシールド
(シールドとは名ばかりで、実際は変形用サブユニット、またオプション兵装の換装が可能なウェポンプラットフォームの意味合いが強い。ハイ・メガ・キャノン以外にメガ・マシンキャノンや炸裂ボルトといった兵装も選択可能)
など、かつて「MSの恐竜的進化」と評された出力偏重時期を想起させる高火力兵装を筆頭に、特徴的な武装が用意されている。
本機最大の特徴として、それらを淀みなく扱う為に搭載された新型サイコミュ装置「n_i_t_r_o(ナイトロ)」システムの存在が挙げられる。
「適正の無い兵士でもニュータイプ並みの戦闘能力を手にする事が出来る、ニュータイプ能力を付与する」という謳い文句のシステムは、複雑な火器管制や追従性の向上、最適化のみならず、従来の準サイコミュでは成し得なかった感応波検知型オールレンジ兵器・ファンネルの運用を可能としている革新的な技術である。
しかし実際には、これらの恩恵はパイロットをシステムに最適化された「強化人間」へと改造していく過程の副産物であり、システムが機能する毎に機体は蒼い炎に包まれ、搭乗者の脳内を強制的に書き換えている。その為、搭乗者の性格は非常に攻撃的なものに変化し、指揮系統への影響、最悪の場合搭乗者の精神破綻が懸念される。
こうしたナイトロの詳細は非公表のまま機体はロールアウト。
とある宙域にてアグレッサー役となるMSN-001A1との試験戦闘を実施し、その後は地球で最終調整を行ったとされるが、その際に所属不明の宙賊による武力介入を受けた、との証言もある。
余談ながら、機体名デルタカイの「カイ」は改良型の「改」ではなく、ギリシャ文字の「Χ(カイ、キー)」に由来する。






ガンダムUC・MSVからガンダムデルタカイが1/144スケールプラキットとして登場。
既発売の系列機デルタプラスをベースに、多数の新規ランナーを盛り込んでのリリース。
いやあ、大好きですこういうてんこ盛りMSV!
デルタガンダムに続いて、似たり寄ったりのレビューになっちゃったかも…。










前後から。












近場からぐるっと。
デルタプラスと共通のパーツが多いのですが、新規造形の上半身や背中のファンネルのお陰でシルエットがガラリと変化。
またサイドアーマーや膝などあちこちトゲトゲしくなっていますしw色も白メインの配色…と、受ける印象は全く別の機体ですね。
とりあえず一言、カッコええ!ただ、余りにもヒロイックな外見はガンダムと言うよりスパロボの主人公機…ゲフンゲフン。
時代背景にはそぐわない外見なので、この辺は好みがすっぱり分かれるところかと。
正直、設定画やコミックの絵と見比べるとプロポーションは良好とは言えず…デルタプラスのころからやや胴体が縦に詰まっているかな…とは思っていましたが。
胴体に対し末端部のボリュームが勝ちすぎている感じ。フロントアーマーが小さいので脚部が長く見えてしまうのも原因でしょうか。
色分けもまた結構苦しいです。シールの使用箇所が結構多め&目立つ部位にあったり。
今回、各部スラスター内部や頭部、胸部のイエロー、足裏や膝、頭部バルカン砲、シールド裏側等のグレーを部分塗装。
明紫と称されるパープルの色合いは再現の手間を惜しんで付属のシールを使用してます。
また新規造形の頭部ですが、ちょっと面長に見えたので頬当て部分を削り角度変更。ちょっとだけフェイス部分が見える面積を広げています。






早速手持ち武器を装備。このボリューム感がたまらないw








ここからは武装を紹介。
まずはロング・メガ・バスター。
GFFのフルアーマー百式改にも付属していましたね。個人的にデザインが好みどストライクな銃器です。
長銃身に細やかなディテールが施されています。








続いて超大型の(便宜上)シールド。
デルタプラスとデルタガンダムのシールドサイズの違いにも驚きましたが今回はそれ以上。
はっきり言ってデカすぎますw
とは言え腕部への接続方法は以前と変わらず。その為重さに負けてポロリしたりシールドの保持角度がずれたりと使い勝手は今一つ。
加えて肩関節への負担も大きいのでヘタリも心配。
予め腕部への接続ダボや肩の関節軸を太らせておくなど補強しておいた方が良さそうです。






ユニット化したハイ・メガ・キャノン。シールドから着脱可能となっています。
ZZのハイメガより出力は激減してますがある程度連射が可能とか凄すぎる。






内側にはビームサーベルを二基装備。シールド側の接続基部がスイング可能です。
ビーム刃も二振り付属していますが武器持ち手は例によって右手ひとつのみ。
まあこれだけ大型のユニットを担いで左手でサーベル振り回すというのも…。
で、サーベルグリップ側の穴と、クリア刃やシールド側の接続軸の径が微妙に合っていないようです。
かなりキツめで、強引に差し込もうとすると接続軸の側が折れてしまいそうな程。
グリップ側の穴にドリルをあてる等、対策を講じておいた方が後々の破損を防げるかと。





プロト・フィン・ファンネル。
νガンダムと同じ開放型バレルですが展開機能なしとの事。
背面から取り外して、付属している専用台座に乗せることで単体でのディスプレイが可能。
ファンネルの位置取りがかなり低めになってしまうので、ポージングによっては使いにくいかも。
とは言え接続穴はポピュラーな3mm穴なので、魂STAGEなど多数のスタンドに対応しています。使い分け可能。









ウェイブライダー形態へ。例によって差し替え変形なので各部の纏まりは良好。
機首の形状が他二機と全く異なり、加えてファンネルやサイドアーマーの展開によって、MS形態の時以上に外見に差別化が図られています。
武装の航宙戦闘機、といった感じでしょうか。
機体底面にハイメガ砲があるのって…デルタカイさんは単騎で大気圏突入しちゃって大丈夫なのか(汗












デルタプラス、デルタガンダムと並べてみます。
…お前ら個性立ち過ぎw




本体の大まかな仕様については
バンダイ HGUC 1/144 MSN-001A1 デルタプラス - 仏の顔も3℃まで
バンダイ HGUC 1/144 MSN-001 デルタガンダム - 仏の顔も3℃まで
此方も参考にして頂けたらと思います。









ここからはアクションポーズを何点か!





サイドアーマーやファンネルなど干渉箇所が増えた事から、可動の自由度は他と比べて今一つ。
加えて各部のパーツポロリにも気を付けたいところです。
ファンネル、ファンネル基部、サイドアーマー、シールド、この辺りがパーツ同士の干渉に伴い取れやすくなっています。
いっそシールドとファンネルの基部は接着しちゃった方がいいのかも…変形の邪魔にもなりませんし。









やはり他二機との最大の違いはフィン・ファンネルを絡めたポージングですね。楽しいw





















まるでSTGの自機のようです…w













デルタプラスのレビューの時に「メガバスターを加工して持たせてみたい…」とかほざいていたら、プラキットで先に出てしまったで御座るorz
プラス用のライフルの設定ってデザイン時点であまり固まっていなかったようですが、キットインストの写真を見るに選択武装の一つとして採用されたようですね。
また今回のデルタカイは、ランナーの構成からデルタプラスの部品がかなり余ります。
プラス用のビームライフルが丸々付いて来るので携行火器の交換が可能。
シールドの兵装ユニットがハイメガ砲なら、右手はノーマルのビームライフルの方がバランス良さそう。











兄弟達と。
ZやZZを見ていた頃やMSVで百式改のバリエ機体が増えていった頃、まさか「可変機としての百式」がここまで増えて、またプラキットでその変遷を楽しめるなんて想像もできませんでした…。





おまけ。
…後はカラーリングを変えるだけでバニシングトルーパー(えー







と言うわけで。

以上!HGUC 1/144 MSN-001X ガンダムデルタカイでした!


こういういかにもMSVな機体がプラキット化されている現状が、素直に喜ばしいですね。
正直なところ可動や外見上の課題が多く、また大型すぎて取回せない装備や各所のポロリも気になる…と、プラモとして見るとかなりクセのある内容ですが、カラーリングや細部の造形を一新しヒロイックな姿に生まれ変わったデルタは、キャラクターとしての魅力に溢れています。
プラキットで欲しかったメガバスターをさらっと盛り込んでくれたり、お馴染みの差し替え変形、ファンネルの展示などプレイバリューは非常に高いです。
また、こうした「設定上の自由度の高い機体」って気兼ねなく自分好みに弄る楽しみもありますね。
カラーリングを変えてもよし、さらに魔改造を施すもよし、他MSへの改造パーツに転用するもよし。
勿論、百式から始まったデルタ系列の顛末を見届けたい方には一番におススメ。
他のオプション兵装であるマシンキャノンや炸裂ボルトもプラモ化してほしいところです。




しかしデルタカイさんの設定…強化人間調整機とか…ニュータイプへの怖れと憧れって奴はいつの時代になっても…まったくもう。
そんなこんなで!