仏の顔も3℃まで

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…という挨拶すら懐かしいな…みなさん元気に趣味に邁進されてますか?


↑web拍手です。ここで会ったのも何かのご縁。うっかり読んじゃった記念に押して下さいませ。

バンダイ ROBOT魂 Ka Signature ボリノーク・サマーン

カツ…もう一度だけ会いたかったけど…(挨拶





もう一度会えましたねえ。
商品化に恵まれなかった不遇の機体が…Signature万歳!
今回は、魂Web商店受注アイテム『ROBOT魂×Ka Signature』枠で登場した、ボリノーク・サマーンを紹介!






PMX-002 ボリノーク・サマーン
パプティマス・シロッコが独自に設計・開発したMS『PMX』シリーズの一機。
「戦闘性能に秀でた偵察用モビルスーツ」をコンセプトに、高濃度ミノフスキー粒子領域内での偵察・索敵を目的として設計されている。
MS開発史を紐解くに、偵察用MSの多くは現行機のセンサー換装、レドーム追加と言った派生機・改造機が殆どだが、本機は当初から偵察用として開発されており、同時に戦闘用MSに匹敵するほどの機動性・攻撃力も獲得している。


頭部にレドーム、左腕にレーザーセンサーを内蔵しており、機体コンセプトに違わぬ高い索敵能力、電子戦適応力を持つ。連邦やエゥーゴ等、各陣営のMSとはフレーム構造の段階から全くの別規格となっており、その外見はPMXシリーズならではのオリジナリティに満ちている。
武装は格闘戦に特化しており、右腕にシールドと一体化したシザースクローを装備。シールド裏側にビームガン兼用のビームトマホークを搭載している。
また両肩部には牽制用に、炸裂弾頭装備の三連装ロケットランチャーを内蔵。

その役割から、積極的に前線での作戦行動には参加せず、主に後方支援を担当。『PMX-001 パラス・アテネ』及び『PMX-003 ジ・O』との三機による運用を想定されていたが、実際には搭乗者であるサラ・ザビアロフの独断でエゥーゴの精鋭と戦端を開く場面も散見され、三機で連係を試みたのは一度だけである。

グリプス戦役」中、PMX-003に搭乗するシロッコを庇って『FXD-05D Gディフェンサー』のロングレンジライフルの直撃を受け本機は爆散しており、設計者であるシロッコもその後戦死している事から、随所に先進的な開発思想を持ちながらも、公式記録の上で本機の系列機や量産試作機は開発されていない。







カトキハジメ氏と魂ネイションによる、レーベルの枠組みを超えたプロジェクトとしてハイクオリティなアクショントイを提供している「Ka Signature」。
これまでは『機動戦士ガンダムUC』登場機のリリースが続いてきましたが、第四弾アイテムとして選ばれたのはなんとボリノーク・サマーン
『機動戦士Zガンダム』劇中でも出番は少なめで、これまで立体化の機会に恵まれなかった機体に見事スポットが当たりました。


…ところでネーミングの由来って、冗談抜きで森のくまさん…なのか。











前後から〜。
上半身の過剰なボリュームと、オーソドックスな人型から離れた四肢のバランス。
流石は既製の枠にとらわれないPMXシリーズ。素敵です。














近場からぐるっと。
独特のデザインを見事に立体に落とし込んでいると思います。
基本色となるグリーンは成形色で再現。部分塗装箇所の仕上がりもそこそこ。
既発売のSignatureシリーズ同様、外装はツヤ消し処理されていて、落ち着いた質感。
グリーン配色一辺倒でもっとのっぺりとした印象になるかと思いきや、頭部や左前腕部など、色合いに変化が付けられていていい感じ。
こんなに立体栄えのする機体だったんですね。
大型バックパックも見たままバーニアの固まりでディテール細やか。密度感あります。









1/144、RGのゼータや、同じSignatureブランドのバイアラン・カスタムと並べてみます。
流石に横幅に差がありますが、バイアランに負けず劣らず大型のシルエット。





参考レビューとして、
バンダイ ROBOT魂 Ka Signature バイアラン・カスタム - 仏の顔も3℃まで
バンダイ ROBOT魂 Ka Signature ガンキャノン・ディテクター - 仏の顔も3℃まで
バンダイ ROBOT魂 Ka Signature ザクI・スナイパータイプ - 仏の顔も3℃まで
過去のSignatureレビューもご覧頂けたらと。







可動箇所の紹介〜。
まずは頭部の可動。ボールジョイント+首で前後にスイング。
メタリック塗装が施されたモノアイは非可動。








肩と胴体でボール接続。肩ブロックで横方向スイング。
肩アーマーは肩フレーム接続部と先端部でそれぞれスイング。
上腕と前腕でそれぞれロール。肘二重関節。手首ボール可動。


肩アーマーとバックパックが干渉するので、大きく腕を振り上げようとするとアーマーがポロリしがちです。







腹部前後可動。腰部でロール。
フロントアーマーが独立可動するので、角度を調整して干渉部分を逃がしてやると通常よりも腰の捻りが柔軟に。









股関節ボールジョイント。腿で若干ロール。膝二重関節、ですが曲げられて90度強。
足首ボール接続。







バックパックは各バーニアが独立して可動。





若干おとなしめですが、デザインを考慮すれば十分すぎる程の可動域を誇ります。
が、いただけないのは各関節の保持力。
テンションのかかりやすい部位(肩付け根・膝・足首など)の関節保持力が全体的に足りず、トップヘビー気味な体格を支えるには心許ないです。
せっかく大きな足裏の接地性も活かし辛く、自立してのポージングには不安が残ります。
では浮かして飾ってみるとどうなるかと言うと…後述。








付属品一覧。
交換用手首(本体の握り手に加えて、平手・武器持ち手)、交換用ミサイルランチャーハッチ
クローシールド、ビーム・トマホーク(柄)×2、ビーム・トマホーク(刃)×2
ビーム・サーベル×2、魂STAGE用ジョイントパーツ、交換用頭部。





恒例となった水転写デカールも。








メイン武装のクローシールド。右腕にはジョイントを介して接続。ボール可動で角度調整できます。
裏側にビーム・トマホークの柄を装着可能。







クローは両刃とも二点で可動し開閉できます。
クラッシャー、セットアップ!(違う







ビーム・トマホークにはクリア素材のトマホーク、ビームサーベルをそれぞれ取り付けて発振状態へ。






肩のミサイルハッチは角度の付いた展開状態に差し替え可能。
接続がかなり渋めなので取り外しの際は破損にご注意。






レドームがクリアパーツになっている交換頭部も付属。
新訳Zではかなり鮮やかな発光パターンを披露していたと思いますが、商品ではクリアグリーンの配色でシンプルに纏められています。







股下に魂STAGE用ジョイントパーツを取り付けられますが…保持力が非常に心もとないです。
ポージングによって前後に重心が傾くと、簡単にジョイントが外れてしまいます。
バイアランのトラウマ再び…orz










ここからはひたすらアクションポーズを!






「パプティマス様は、あてつけておられる…私をもっと必死にさせる為に…」














「パプティマス様ッ!!」
























「この距離で撃ったらそっちもただでは済まないぞ!こんなに無茶をして、傷ついて、誰が喜ぶ!?」
「パプティマス様が、認めて下さるッ!」
「利用されているだけだと何故分からない!?」
「他人のあなたに分かることではないわ!」






「サラが赦しても、私は赦さん!!」








というわけで。

以上!ROBOT魂×Ka Signature ボリノーク・サマーンでした!




まず、失礼ながら立体化されたこと自体に驚愕(酷い
放送当時もその後も、出番の少なさと乗っている人の人気に影響されたのか、プラキットやその後のアクションフィギュア展開いずれも御声のかからなかったボリノークさんですが、こうして目出度く日の目を見ることになりました。
今までのガンダムUC登場機からボリノーク・サマーンにシフトした事実は、今後のSignatureラインナップ展開が、文字通り「何でもあり」になった…通常のロボ魂の商品展開に左右されずに、立体化を期待されていたキャラクターに等しくチャンスが与えられるきっかけともなった、と捉えられます。
WEB限定と言うのは財布事情を考えると厳しい部分もありますが、その分妥協なく作りこめる、監修の結果を活かせる、大型MSにも出番が…と好意的に解釈すべきでしょう。


さて、今回のボリノーク・サマーンですが、Signatureブランドに恥じない内容でした。
最近のアクション重視の機体と比較すれば可動域に見劣りする部分はあるものの、十分に「アクショントイ」として遊べる内容。
劇中では殆ど使用機会の無かった武装も同梱されていて、プレイバリューを高めています。
見た目に関しては言わずもがな。繰り返してしまいますが立体化の機会に乏しいMSなので、資料価値が高いという側面もあるかと。
このゴテゴテしたバーニアがたまらないですw



とは言え、シリーズ展開の中で改善を感じられない部分が見受けられるのも事実。
大型機なのに関節保持力が頼りない点は厳しいです。個体差もあるのかもしれませんが、正直、納得のいくポージングには難儀しました。
加えて、最も残念だったのはスタンド用ジョイントの保持力でしょうか。
とてもボリノークの自重を支えられるよう調整されているとは思えず…。


今後も度肝を抜くような商品展開に期待すると同時に、アクショントイとしての基本的な部分のクオリティアップに期待したいです。
まだまだビッグアイテム(複数の意味で)のリリースは続くようですし…。




Signature枠でジ・Oとパラス・アテネ、今回のボリノークさんが終結したら…と夢想しつつ、そんなこんなで。