機動戦士ガンダム00 第一話感想「ソレスタルビーイング」

この第一話でイナクトの立体物が後回しにされる理由が何となくわかる（挨拶

ついに始まった00。期待にワクテカしながらリアルタイムで観てみた。
…んー、なんでしょう。この第一話のとにかく前情報で公開していた人物は全て出しとこうみたいなノリは。
それぞれ各キャラが数カットだけ出番→一言喋ってそのまま次へ、視聴者置いてきぼりでずっと俺のターン！なＢパート。忙しいこと山の如し。
この一話は上手くないなあ。

でも今後面白くなりそうな要素は結構あったので二話以降に期待。
まずは感想やら気になったことを。

・プロローグでいきなり放送に待ったをかけられそうな展開
個人的に肝を冷やした。某宗教対立がまんま絵にされているような刹那の過去。いきなり鬱展開くぁ！
問答無用で上空からの狙撃→光の翼を撒き散らすガンダム。
頭部や手足はファースト、ボディ部だけエクシアに酷似したデザインの機体ですが…
こいつの存在から、ソレスタルビーイング創設よりも前に作品世界でガンダム（GNドライブ）の開発は成功していたことになる。
誰が作ったの？現行のソレスタルビーイングとの関係は？現在ではこのファーストモドキはどこにある？疑問は様々。
太っちょヴァーチェの装甲の中にこのガンダムが入っていたらかなり燃える展開だがｗはてさて。

余談ですが、今回のビームライフルの射撃音が他シリーズの使いまわしでない点に感動。しかも種みたいなしょぼい音でもなく。

・オープニングはラルク
今後耳タコでこの楽曲は聴くことになるんだろうなぁ。

DAYBREAK’S BELL

映像で気になったのは刹那とマリアの絡み…というほどでもないが。ラストでエクシアに重なっているのはマリアだと思うがどうか。
雑誌等の情報だとマリアが新興国の第一王女とかそんな立ち位置らしいので、惚れた？弱みで一国に肩入れする刹那とか、色々妄想が膨らむ。オープニングで刹那が過ごした紛争国が政権移行でマリアが仕切ってたりとか、エクシアで内戦状態真っ只中に飛び込んで出会っちゃって戦争根絶を目指していた自分の根底を揺るがされる刹那！女を取るかガンダムマイスターを取るか！ばばーん！みたいな。いやー妄想が進む進む。ご飯三倍はいけるね。
まあクールな主人公と言っても、間違ってもヒイロとリリーナのような超個性的な関係性はないだろうってことで。

・AEU、式典に新鋭機お披露目。式典会場に侵入するエクシア
イナクトが先行プロモーションでも見せていた軽快な機動性を惜しみなく披露。デモンストレーションとしてはこの上ない効果があるが
まさかかませ犬演出としてもこの上ない効果があるとはPVから誰が予測しえただろうか。
目視は出来るがレーダーには反応しないGN粒子。オマケに推進力無しで大気圏内を飛行、かつ通信妨害ともうやりたい放題。

・うえだゆうじ髪型すげえ！！！！
いやうえだ氏自身の髪型でなく。演ずるビリーのちょんまげに吹いた。ちょ、すげえ、何だあの出落ち！PVで全然気付かなかった！つーかグラハムツッコめよ！隣の人、頭から尻尾生えてますよー！！！

・「このパトリック・コーラサワー様を知らねえとは言わせねえぞ！」「人の庭に土足で踏み込んで…」「模擬戦なんだよぉぉぉ！！！！」
今回主人公達に感情移入しづらい分脇役勢が楽しい。
ときめく台詞を連発しながら瞬殺されたパトリック＆イナクトに合掌。つーかどう見ても手のエモノから接近戦は危険と判断出来るだろうにｗそれ以前に模擬戦のように機動性を活用しての空中からの攻撃…とか選択肢は多いと思うがその辺は大人の事情であっさりナイフ持って鉄砲玉。死ねよやー。んでもってダルマ。油断と慢心のスキルがデフォルトで備わっているエースパイロット…か。ふ。
とりあえず今後も自称エースのコーラサワー氏の動向には注目していきたいと思います。てかコーラサワーてｗ
某オレンジを彷彿とさせる眼中にない敵役をどこまでこなせるか。

エクシアは近接戦闘用の名に恥じず、距離をつめて喧嘩すると非常に強い。
メイン武装のGNソードの展開スピードも早く実体剣だが切れ味も確か。今回装甲やらの材質には事前情報で触れてないっぽいがガンダリウムとかガンダニウムな合金を使用してるのだろうか。
一連の攻撃が早すぎて細かくアクションを確認できず。ビームサーベルの取り回しとかもっと見たかった…。

・戦術予報士は気象予報士と同じで当たるも八卦当たらぬも…
つーかなんというアバウトな役職なんだスメラギさん。石原のせがれよりは的中率高いようでスポンサーやパイロットからの信頼は得ている様子。
ブリッジで酒飲むなｗでも内心を隠すために飲んでいるー、とかそんなタイプのキャラっぽい？
しつこいですがこの一話は顔見せ祭りだったのでキャラの内面なんてわかりゃしねえ。

・また出たハロ。
今度はオレンジか。…おれんじ？
性格的には一番まともだが名前は一番尋常でないロックオン・ストラトスはデュナメスで援護射撃。
しかしエクシアといいデュナメスといい、今回のような奇襲作戦には対応できるだろうが、前評判にあった一対多数に特化…ってのはどうも説得力に欠ける。
エクシアはヘリオン追撃部隊との交戦状況を見れば一目瞭然。敵機の土俵の空戦だった、という理由もあるにはあるがデュナメスの援護無しであの包囲を突破できたか正直微妙。機体性能に任せて半ば力技で殲滅は出来るだろうけど時間限定のミッションではそうもいくまい。
特に今回はAEUの潜在戦力が条約に違反しているかどうかを暴く、という作戦目的もあるので、より短期間で敵機を殲滅、増援をおびき寄せる為にはピラー周辺で包囲される状況は好ましくないはず。

つーかヘリオンにエクシアのショートビームライフルが一発も当たらなかった点について。
刹那の腕がへっぽこというより、あのビーム砲は牽制用の補助兵装の意味合いが強いと考えたほうが自然。
他勢力のＭＳが軒並み変形機構・空戦特化型である以上、エクシアは大気圏内での運用には適していないような…包囲されていたとはいえヘリオンのスピードに翻弄されてたし。
市街戦とかティエレンみたいな地上型を相手にするなら一騎当千の活躍が見込めそう。地に足つけてガチンコしたほうが性能をフルに発揮できるっぽい。あとはやはり宇宙空間か。
デュナメスは狙撃型…という心躍るタイプのガンダムだが、あの射撃専用のコントローラはどうだろうｗなぜファーストにあった照準スコープが一年戦争の後使用されなくなったかって話ですよ。周囲の状況が把握できなくなること山の如し。なんか狙撃中に潜伏地点割り出されて志村うしろうしろ状態になりそう。ボヤボヤしてると後からバッサリだ…んなこたないか。

・「そんな顔をしてると男を下げるわよ（はぁと）」
初登場でものすげー台詞吐くなこのチャイナセレブ。まあ気持ちは分かるぞウェイター。
率直な感想。登場する主要な女性キャラ、みんな胸でかい。筆頭はチャイナ。もうお腹一杯。
あと中華のネーミングセンスって…！「天柱」で「てんちゅう」って…！

・プトレマイオスのガンダム発進シークエンスを見てて
なぜかサンダーバード２号のコンテナ搭載→発進の絵が脳裏に。

・極太ビームをぶっ放すヴァーチェマジ外道
そして一人だけニュースに映るｗ
もう四機のなかでヴァーチェが大のお気に入り！キャストオフしてくれー、と声を大にして言いたい。
模型誌とか見ていると、今回の四機の形式番号が載っていたのですが…
ＧＮ−００１→エクシア
ＧＮ−００２→デュナメス
ＧＮ−００３→キュリオス
ＧＮ−００５→ヴァーチェ　　　００４が欠番…こりゃなんかあるね。

・ソレスタルビーイングのトップは
どう見てもラスボスです、本当にありがとうございました。あのツラで丁寧語はないだろう。
しかし犯行声明まんまの映像をよくノーカットで世界に発信するなー、とかツッコもうと思ったら直接報道局に映像ファイルを送りつけてたのか。そりゃ流すわ、納得。
しかし本編のように事後報告で犯行声明流すんじゃなくて、一週前の特番で流した未公開映像みたいに「いきなり世界的に電波ジャック！ハゲたオッサンがスクリーンにどーん！→淡々と親父が話し続けるのをバックに式典に乱入、コーラサワーをダルマにするエクシア」とか言う演出のほうがカッコよくないですか？

・「ソレスタルビーイング…存在が矛盾している！！」
全ての視聴者の気持ちを簡潔に代弁したグラハムに拍手。
式典の時もそうだが、コーラサワーｗといい彼といい、脇役勢の台詞はそれなりに印象に残った。面白い。
「失礼」といい双眼鏡を奪い、文句を言われると「失礼と言った」と切り返す。なかなかできることじゃありませんぜ旦那。
他にもイナクトは集音性とパイロットの生命維持に関しては優れていると切って捨てたり、ただの自信家とはちと違う匂いが。

気になったのはグラハム一人だけエクシアのＧＮ粒子に反応していた点。
「あの光は…」「またあの光だ…」単純に観察眼に優れていただけなのか、あるいは刹那と同様、オープニングの内戦地域かまたは別のどこかで過去にファーストもどきガンダムを見ていたか。まあ見ていたとしたらもっと露骨に反応するか。双眼鏡でいちいち名前確認するくらいだもんな。
それはおいておくとしても、作品内で刹那以外に「あの」ガンダムをどれだけの人間が記憶しているか、というところが疑問。過去にあの光の翼を広げて宙を舞うＭＳを見ていれば今回のソレスタルビーイングとの関わりを疑うのは当然だし。
その辺の謎解きも今後あるかも？

まあそんな感じで。発する一言にはそれぞれの登場人物の内面やら今後の伏線やら色々こめられているのでしょうがまあ一話の尺の中でみんな詰め込もうなんて虫のいい話なわけで。薄っぺらい台詞・シーンのオンパレードに終始してしまったダブルオー。
困ったのは主人公勢四人の誰にも共感できない点。性格見えてこねー。むしろグラハム兄さんとか模擬戦王のほうがよっぽど体温感じて愛着湧くね。
第一話としては申し分ないこけ方です。でも一話目からしっかりガンダムが動いていたりつかみはOK！なキャラ立ちした注目株も見つけたし。
まあこっからこっから。あとは上がるのみだ！

最後におまけ。
・「ハレルヤ、世界の悪意が見えるようだよ…」
確信した。アレルヤは絶対に二重人格。この詩人は何かやらかす。

そんなこんなで。

あ、
もうひとつだけ。
EDひどいなorz