仏の顔も3℃まで

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…という挨拶すら懐かしいな…みなさん元気に趣味に邁進されてますか?


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機動戦士ガンダム00 第12話感想『教義の果てに』

人呼んで、グラハムスペシャル!!(挨拶


あーあれか、「マクロスプラス」の必殺竜鳥飛びみたいなもんか。
回避行動に(誰も呼んでない)必殺技名をつけるグラハム兄さんに全部持ってかれた回。すげえよ、面白すぎるよあの乙女座!
登場して何か喋るだけで既に笑いの領域に達するハム兄さんの存在感に脱帽。出番が無くて中二日の登板でもモノともしないぜ!
しかもあれ全部独り言なんだぜ…。


感想と考察。



・ハム兄さんばかりじゃなんなんで冒頭のクーデターまとめ
を一応やろうと。
現在アザディスタンの勢力は大きく分けて改革派と保守派の二つ。
マリナ及び政府は改革派。石油資源に頼るのはやめて太陽光発電の恩恵を国にもたらすため外部(おもに国連、突き詰めてユニオン)からの支援を受けようと画策している。
声の若いヒゲ爺さんがトップにいたのは保守派。名前聞き取れないよ…。
アザディスタンの古き宗教に根ざした思想で、外からの援助は要らない、異教徒廃絶が第一。他国家に従属する議会に反発、と。どうもヒゲさんはマリナが王女として改革派の中枢に据えられる、ひいてはマリナへの国民感情が悪化することを憂いて、少しでもブレーキ役になればと保守派に組しているらしい。ただ努力もむなしく、保守派自体はマリナの外交やここ近年の政策にフラストレーション溜めていたのは事実で、しかも緩衝材のヒゲが拉致された、ってことでついに蜂起。
保守派の中には過激な超保守派もいるらしく、今回のクーデター発起はこいつらの仕業。ただ裏にはサーシェスを中心としたPMCが潜り込んでいる様子。ぶっちゃけヒゲを拉致したのは改革派の人間ではなくてPMCの面子。
自分達で改革派の介入を演出させて保守派怒り心頭→更にまずいことに事態収拾にユニオンの介入を許す→また他所の人間か!と保守派クライマックス。クーデター蜂起→ドサクサにまぎれて建設中のタワーを狙うサーシェスとPMC、という図式。
ガンダム二機の介入で一時的にではあれクーデターは防がれ、サーシェスは愚痴ってましたが、ここまでは黒幕であるPMCのシナリオどおりといったところ。
根っことなる目的は分かりませんが、戦争で商売している連中なんだから、利潤追求の為自分達で内紛をプロデュースするくらいのことはやるだろう。
「今回神はどちらを選ぶのか、ま、どっちにしたって戦争なんだがな」悪いなーサーシェス。



・マリナとメガネ侍女反省会
と言う名のマリナいじめ絶好調。どうもこの侍女は自分の手腕を披露できる場所が無い(アザディスタンでは女性の政治発言権が薄い様子)為、マリナを見ていると歯がゆくて、ついああいった物言いになる様子。
まあユニオンの援助は失敗だよなぁ。他に手はなかったのか…ないか。ユニオンにしてみたらガンダムの武力介入は時間の問題なんだから今回の援助は願ったり叶ったり。グラハム達調査隊が来てる時点でやる気満々。
ポスター剥がされたり燃やされたり散々だなマリナ。せめて写真にはスタンド名「不幸」を写さないように。あの表情じゃ…。



・ピザと泣き落としで攻略
って母ちゃんをかよぉぉぉぉぉ!!!!!
刹那気づけ、潜伏先のお隣で内紛が起きてるぞ(親子間で)



・「俺はアザディスタン出身だ」「お前、クルジス人だろう。顔を見りゃ分かる」
って速攻嘘がばれてるぜせっちゃん。調査の意味も無くクーデター勃発してるし、何がしたかったんだ一体…。
爺さんには肌の色で看破されてしまいましたが、水売りの少年やマリナは出身に気づいてなかった。「ここはおまえのいていい場所じゃない」ある世代より上の人間には差別の対象として肌の色で見分けることに慣れてしまっているのかな、と。
周囲の視線といい、吸収とは名ばかりで、クルジスとアザディスタンの民族対立は根が深そう。刹那のマリナへの反発も少し納得。


「感情的になるなよ」というロックオン兄貴の忠告は、例によって右から左に受け流していましたとさ。
刹那が素直に返事をするときは大抵、人の話を聞いていない時w



・ところがぎっちょん!!
ついにクーデター蜂起。アンフに乗った超改革派とサーシェスイナクトが太陽光受信タワーと議会府に迫る。というかなんだこの日本語w
イナクトが打ち込んだミサイルは途中で小型の弾頭に分かれて点ではなく面の攻撃を行なう、悪名高きクラスター爆弾のようなもの。
デュナメスの装備じゃ迎撃は手に余る。今週はロックオンいいところなし。



そして…
・「あえて言わせてもらおう、グラハム・エーカーであると!!!」
ガンダムに会えるってんで大喜びで飛びついてきたグラハム。プラモ箱の台詞きちゃった!
さり気無くイナクト追跡を部下に任せてマンツーマンでガンダムと対峙。
グラハムスペシャルはフラッグの可変機構を活かした回避技。ケリを入れたりとにかく整備班に恨まれそうな操縦ばかりだぜハム兄さん。
どうもダブルオー世界の可変MSは、巡航形態になるとバーナーとかスラスターとかが全て進行方向と真逆の位置に一点集中となるみたい(というより可変MS自体がみんなそうか)当然直線機動で突っ込んでくると予測してのデュナメスの狙撃だったけど、グラハムは機体を変形させてバーナーの噴射角を強引に操作、しかも空気抵抗やら重心移動やらも加味して空中で急ブレーキ。飛び散る汗とヨダレw足りない性能は腕でカバーのハム兄さん。流石は有言実行の男。
どうでもいいが「可変機構」と入力したら「可変奇行」と一発変換されたウチのPC。あってるような気もする。



・「俺が外した!?」
おい誰かサーシェスと戦った時の映像を兄貴に見せてやってくれ。
プトレマイオス防衛線の時は機体が完全じゃなかったから仕方ないとはいえ、エース級のパイロットと対峙するとサシでも案外避けられてます兄さん。間合いが離れてもビームの射線を読んで的確にディフェンスロッドを回転させて防御。至近距離でのビームを目視するってどんだけー。グラハムが終始圧倒してましたな。グラハムフラッグとデュナメスって相性悪すぎかも。
「俺にサーベルを使わせるとは!」懐にまで入られるのは、ロックオン最大の屈辱。そういう意味で、この台詞を言わせたグラハムの腕がやはり際立つ。
後述の刹那もそうですが、今回ガンダムパイロットは腕が伴わない、と揶揄されてますな。単純に各陣営のエースが(独りを除いて)突き抜けている、という印象ですが。
あ、独りもある意味突き抜けてるか>炭酸



・「身持ちが堅いなガンダム!」
そしてあんたは尻が軽いな!もっとエクシアに執着があるのかと思っていたけど、コーラサワーといいガンダムなら誰でもいいんか。
しかしこの辺の台詞はみんな独り言アワーなんだが、繋がって会話に聞こえる不思議。



・「私も人の子だ!」
仕事に優先順位はしっかりつけるし、何より紛争、テロ行為に関しては黙っていられない様子のハムの人。四ヶ月間飛び回っていたと言うのもガンダムだけに執着していたわけでもなさそうだし。
今後の展開次第でPMC壊滅の為ガンダムと共闘する場面…はないか。昨日の敵は今日も敵。



エクシア、久々に武力介入。
なんだかんだでエクシアのアクションは見ていて気持ちいいんだが、アレハンドロに言わせると未熟な操縦、力任せだと。
で、ラストの結果に。
しかしアノ声で「あれがガンダム」言われてもw



・「俺はガンダムになれない」
かつて自分がОガンダムによって命を繋いだのと同じシチュエーションでトラウマスイッチオン。
ガンダム=救世主、救済者、絶対なる力、ってのは以前も書いたことですが、自分と同じ少年兵が内紛に巻き込まれて、同じ状況でガンダムとして自分が現れたのに、結果として子供の命を救えなかった、救世主になれなかったのが痛恨だったようで。
力量不足に苦しむ刹那ですが、なんか「俺がガンダムだ」発言から暫く刹那の行動原理を眺めていると、どうも刹那は自分が生きている(自分だけが生き残った)ことに後ろめたさを感じている部分もあるんじゃないのか、と思ったり。生きてる理由を必死に探してるイメージがある。
今後もしОガンダムのマイスターが刹那の前に現れるような事態になったら面白い。当時クルジスの介入に何を思っていたのか、なんて刹那が問いかけたりしてなー。




というわけで今年のガンダム00はここまで。年越しだー。
で、次回予告で「刹那、ガンダムとなる」なっちゃうのかよwww  見事な二段オチ。
真面目に考えれば今回のアザディスタンクーデターを鎮圧して多くの命を救う、ってことなのか…?





そんなこんなで。