機動戦士ガンダム00 第18話感想『悪意の矛先』
何というヒトデ、じゃない岡崎、もといグラハム祭り…（挨拶
もうグラハムが主人公でいいよ！！800機以上で勝負しても逃げられた相手にサシで互角以上に渡り合うなんて、惚れるなと言うほうがどうかしてるぜ！
…まあそれはそれとして。
ラブコメ展開はここまでです。予想の斜め上を突っ走る鬱展開に、せっかく組んだスローネアインのプラモを壁に叩きつけたくなる衝動に駆られつつ、感想を。
とりあえずあれだ、最初に一言。
トリニティ三兄弟…
てめぇらの血は
な に 色 だ ！！！！！
よし、すっとした。
感想。
・トリニティ、延べ七回武力介入。
具体的にどのくらいの期間でとは言及されていなかったようですが、ハイペースであることには違いあるまい。
エイフマン教授暗殺、ついでにオバフラ基地攻撃を皮切りに、AEU、人革連などの基地にも攻撃。ミハエルの予告どおり基地やエースのいる場所を虱潰しに叩けば手早いってんで勢力お構い無し。
スローネアインのGNランチャーは、単機でもヴァーチェのバズーカ並みの威力がある様子。ビームライフルの速射性、命中精度も高く、流石デュナメスとヴァーチェのニコイチ。キットリリースに合わせ張り切ってます（ぇ
まあそれもグラハム祭りの複線なんですが！
・「アレルヤじゃないが、世界の悪意が聞こえるようだぜ」
あれ、あのセリフの時兄貴いたっけ？それともアレルヤの口癖？
世界感情はソレスタルビーイングという組織にひと括りにされて向けられるわけで、ファーストチーム達にしてみれば頭の痛いところ。各勢力に、軍属・民間人に限らず「あの三機はなんか違う」と気づく人も混ざっているのですが、結局はガンダムという存在で纏まっちゃいます。
このあたり、どうお考えですか刹那さん？
・「逆鱗に触れてしまったか」
前述の内容に同じ。
ソレスタの懐事情なんて各国に理解されるはずもなく、新型機の武力介入、及び攻撃の苛烈化は単に方針変更と見なされているところが刹那たちには痛い。別組織・内部分裂ってセンには想像が廻らないのも納得できるが、さて。
三国協力に及び腰になっているのは、ひとえに前回の捕獲作戦失敗がボディーブローのように効いているから。数揃えてもまた逃げられるor次のガンダムが現れてしっぺ返しが酷くなるかも、という悪いイメージが付き纏う。
それ以前に戦力としてマトモに数が揃うかって点も微妙ですが。
・すっとぼけアレハンドロ
おいこらアンタは知ってんだろ！！と全国の視聴者から突っ込まれたに違いないインチキ監視者。
トリニティに関しては監視者の情報開示レベル以上のことは知らない、と留美に話すアレハンドロですが…ねぇ？
当然その言葉を鵜呑みにするチャイナでもなく。トリニティを調査開始。
トリニティはデザインベイビー…となると。
・「ここにも攻撃を仕掛けてくるでしょうか」
「奴等の目的が世界を破滅させることならばな」
荒熊さんたら地味に恐い事言う…発言の裏に、スローネ三機へだけの疑心が感じられるところが流石セルゲイ。
でも軌道エレベーターは一期で間違いなくへし折れると見た。
・擬似太陽炉
先週ヨハンはあれだけセカンドチームやスローネのことについて発言を拒否していたのに、お触りはおーけーだったのか。
構成材質、駆動系などはエクシアはじめ四機に酷似しているが、気になるのはやはり動力源。
GN粒子をエネルギー源とする・撒布するって点では同様ですが、スローネのそれは有限とのこと（なにやら機能が欠落しているようですが名称が聞き取れなかった。TDプランケット？）無尽蔵に太陽炉内部で生成するのではなく、あくまでもチャージしておいた粒子を圧縮・撒布できるだけのようで。
ただ、劣化コピーだとしても、開発から完成までにかかる時間は相当なはず。それに太陽炉・GN粒子のデータは何処から漏れた？
ってワケで、先週の80年前の木星探査船から回収されたハロが気になってくる。
この辺はおいおい明らかになるとして…スメラギはじめトレミークルーはトリニティの正体に疑問を深めた様子。
ヴェーダが既にハッキングされていることはほぼ確実、組織の中に内通者が紛れている、と。
・ヴェーダにアクセス拒否られティエリア涙目
何という甲殻機動隊。電脳まんまのアクセス描写に痺れた。
先週の話でネーナがドーム内に侵入した際、やはり手を加えていたようで。
なんかティエリア先生の絶望っぷりが、旦那のケータイ勝手に調べてたら昨日までなかったシークレットモード見つけてへこんでる妻、みたいな。
そして思わせぶりにも程があるタイミングでイルミネーション真下に見下ろすアムロもといリボンズ。
・墓前に誓う
…ハワードが生前どれだけフラッグに情熱を注いでいたかが語られました。享年27歳。
そして判明した事実。
ユニオンの時期主力戦闘機トライアルにおいて、グラハムがフラッグのテストパイロットだったという事。
それと、以前から話に上っていた「事故」が、そのトライアルの模擬戦中に起きた…ホントに何があったんだ。
いやしかし。
今週はアツいセリフが多かったなあハムの人。
「では、ハワード・メイスンに宣誓しよう、私、グラハム・エーカーは、フラッグを駆ってガンダムを倒すと…！」
フラッグ縛りつけフラグが立ちました。これで黒フラッグの売り上げが右肩上がり（マテ
・サジ姉、スローネを目撃したパイロットと接触。
って誰だよこいつ…コーラサワーじゃねえええーーー！！！！
え、いや、ちょ、まさか…ホントに砂漠に置き去り…？
まあいいや。
そんなことより（あんまりだ）ネーナとハロの会話を盗み聞きしていた何やら顔立ちそのものが死亡フラグな兵士さん。リアルドに乗ってたって事はユニオンの兵士か。
当然気になる単語は「ラグナに連絡して」
この後の三兄弟の会話から察するに、トレミークルー達におけるヴェーダのようなもの？量子コンピュータの可能性が最も高い。
独立したコンピュータだとすると、ヴェーダをハッキングしているに違いないとは予測されるが…。
・貴方も知りすぎた
仕事が早いな。一週すら持ちませんでした兵士さん。
三兄弟が直で手を下すとは考えにくい（やるなら武力介入に紛れてビームで一撃。拳銃は使うまい）ので、今回の暗殺でトリニティを支援する勢力がいるのはほぼ間違いなしかと。
問題はそれがソレスタルビーイングの組織内にいるのか、あるいはソレスタを隠れ蓑にする新勢力なのか。
謎は続きます。
一瞬、追加料金を嫌がったサジ姉が手引きしたのかなー、とか考えてしまった俺。最低だ…。
・事実を求め、繋ぎ合わせて、そして真実へ
クロスロード兄弟の父はジャーナリストだったのかな？
いずれにせよ、登場人物内で最も危険な立場。
・ネーナの八つ当たり
越えちゃいけない一線をさくっと越えたくぎゅの人。マジ外道だ…。
戦争根絶の目的とはなんら関係のない場所で民間人に攻撃。
今までは曲がりなりにも戦争に関わるモノが攻撃対象だったのに。スメラギさんも大慌て。せっちゃん大激怒。
何気にヨハン兄が大してネーナに注意をしないのが気になる。根っこは同じかよ。
ミハエルについては言うまでもなくｗ
ちょっと話はズレますが。トリニティの武力介入に対するトレミークルーの反応に水を指してみたり。
刹那たちの介入行為でも、もちろん民間人に犠牲は出ていたんですよ。そこは忘れちゃいけないわけで。その辺の描写はきっちりしてたしね。
刹那たちソレスタの面々にどういった思惑があろうとも、世界にとってはガンダムの武力介入によって人が死んでいる事実に変わりはない。
いやもちろんネーナの結婚式場砲撃はそれとは別のハナシではあるんですが。
ネーナの蛮行を脇におくとしても、刹那やトレミークルーの憤りってのが少々自己矛盾を棚上げした部分にあるように見えて、おや？と感じました。
この辺掘り下げるとキリが無いか。来週のトリニティとのガチバトルで当然問答するだろうから、それに期待。
で、この場合の「世界」ってのはあくまでも当事者のみ。スローネの姿を見ても驚きもしない式場の一般人がなんだかなぁ。
「初めて生で見た」このセリフに色々集約されてます。
やはり戦争は対岸の火事。この辺の対比が印象深いです。
瓦礫の下敷きになったルイスが頭部から出血してたんで、まさか記憶喪失…とか考えた自分。
そんな生やさしいもんじゃなかった。
・カタギリの意地
前回の基地襲撃での負傷をおしてフラッグの整備を急ぐカタギリ。やはりオバフラ陣営、人気でちゃうよなぁ。
基地襲撃はブラフで、ガンダムの本来の目的はエイフマン教授の命だった、とカタギリ推測。それ、正解。
でもグラハムさん、内通者は貴方の目の前にいますよー！！当の本人も気づいていませんが。カタギリ=スメラギのホットライン…。
だれか正体教えてやれ。
・アイリス社工場、襲撃。
ちなみにアイリス社はグラハムフラッグの試作リニアライフルを開発した会社。
作業員は全員民間人。もちろん戦争を幇助する存在ではあるのだけれど…グラハムあたりはセカンドチームの問答無用ぶりに何か気づいてもよさそうなものだが。「やはり新型かっ！」って言ってるし。
無表情でトリガーをカチカチ連打するヨハンが恐すぎるｗ実際の被害とギャップありすぎ。
・「そんな道理、私の無理でこじ開けるっ！！」
まさかそのセリフがヨハンの中の人に向けられるとは思わなかった…。
無理を通して道理を蹴っ飛ばす男、グラハム・エーカー！！
もうここからしばらくハムのターン！！
最高加速で間合いを一気に詰めてグラハムスペシャル！んでもってソニックブレイド二刀流から弾いたビームサーベルを奪って一閃！初めてガンダムに傷をつけたんじゃなかろーか。今度スローネアインを撮影する時、〆の写真は決まりました。
頭に血が上っているようでいて、相手が遠距離型のアインと即座に判断、ダメージにならないリニアライフルを牽制目的と割り切って連射弾装だけを使用して接近戦を挑む、そんなグラハムの戦術勘の冴えを見れたかもしれない…！
実際は本当に頭に血が上りきっていて、ただ突っ込んだだけかもしれない…！
いずれにせよ、グ ラ ハ ム 最 高 フ ラ ッ グ 最 高
プラモのインストで前フリがあったように、GNコンデンサーの持続時間が裏目に出ました。
・「一矢報いはしたぞ、ハワード」
12Ｇの加圧とやらがどの程度かは知りませんが、そりゃ最初から最後まで全開機動してりゃ血ぐらい吐きますて。あと鼻血とかな。
今回のグラハムの戦闘で一番の収穫は、ビームライフルと破損した腕、ビームサーベルをガンダムに回収させなかったこと。
GN粒子を使用した武装を奪った点が最もデカイ。今までは残すとしてもキュリオスのコンテナとかだし。
あーでも腕部はライフルごと爆散しちゃったか。証拠隠滅？破片とサーベルの回収からどれだけデータが取れるか。
機体はそのままで武器だけ強化、やはりこの路線でガンダムに勝つんだ、フラッグ！
でも出撃のたびに弱っていくグラハムは観るのがしんどいと感じるのだが、今後はいったい…。
・「ごめんね」
ルイスの腕が…。
あれだけ持ち上げて、ここまで落とすか。この落差がトラウマを生みます。
プレゼントが指輪だったのがこんな形で…だめだ、本当にツライ。
ガンダムに救われた命が ガンダムで削られた。
蛇足ですが。
このシーンの演技に震えた。指輪を受け取ってから「ごめんね」のセリフまで、そして放心状態のサジ…いい芝居するわ…。
さらに蛇足。
なんら関係のないハレヴィ家への攻撃に対して、看護婦の話す「裏で軍と繋がりが…」なんて下種の勘ぐりに妙に納得。
これぞ他人事の視点。
・エクシア、目標を駆逐する。
初めて応援したくなる独断先行だぞせっちゃん！！！
でも刹那の場合、ソレスタの理念がどうこうって言うより、自分の中のガンダムのイメージを歪められたから反発した、ってだけのような。
いずれにせよ、主役っぽく見えてきた。
というわけで、18話でした。
急展開に次ぐ急展開。来週が待ち遠しい。
で、次回ですが。
なにやらロックオン兄貴の家族の仇が判明？しかも身近なところに…ということですが。
銃を刹那に向けてたけど…いや、いやいやいや…。
そしてリボンズの笑みがどう見てもラスボスです、本当に（ｒｙ
つーかさ。
コードギアス二期の予告で色々台無しｗｗ
そんなこんなで。
