仏の顔も3℃まで

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コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第六話感想『太平洋 奇襲 作戦』

妹に「間違っている」とお株を奪われる兄(挨拶



と言うわけで観ました六話。
どんどんナイトメア戦が派手になっていくんですが、今回の主役は紛れも無く紅蓮。
ラクシャータ先生はスーパーロボットにかける漢の浪漫と哲学を分かりすぎていると思うのです。



まずは先週のラストから。電話口のナナリーと後ろに立つスザクをどう対処するかの大ピンチ。
結局ロロのギアス発動で事なきを得るわけだけど、これロロが来なかったらどうするつもりだったんだろうルルさん…。
ロロギアスの弱点は時間制限。ロロが視界に納めている人間(効果範囲はある程度コントロール可能)の体感、意識している時間を5秒間停止させる、というもの。当然電話の向こうのナナリーには効果なしなので会話続行、と。
以前のロロならここで間違いなくスザクを殺しているところですが、何もしないあたり、ルル兄さんの釘刺しが効いていると見たw ルル様にしてみればスザクを始末したいところだけど、ここでそれをしちゃうとナナリーへの足がかりがなくなるし。


しかし「愛してる」はないだろうwww


ナナリーには記憶の改竄が無いと見て間違いないですが、ギアスの情報は一切知らないとのこと。
スザクはどう説得してナナリーを担ぎ出したんでしょうね。特にルルーシュの消息とか。
「感じや喋り方が似ているヒトなので電話繋ぎました」じゃ理由として弱いし。少なくともスザクは、学校では「ルルーシュとロロが兄弟」という偽りの記憶に付き合っているので、その点でルルーシュとナナリーの真の兄妹に嘘をついていることになる。
逆にルル様は「ナナリーに嘘はつけない」という自分ルールが明らかに足枷になっているなぁ。


ナナリーに必要と思しき情報を与えないシャルル皇帝からは、親としての配慮がありありと見えます。ギアスのことはいいとしても、エリア11の新総督に就く以上、ゼロの正体は教えておいてマイナスにはならないはず(教えた後の心理的影響は脇に置くとして)
この親父、やはり…。
しかしあの貫禄で「にいさん」はインパクトでかいな!!V.Vもブリタニア皇族、C.Cと同じで時の止まった人間なのか…。



ついに二期でもロイド伯爵登場。中の人、ノリノリである
特派も出世していくなぁ…皇帝をちゃん付けとかすごい。
まったくその意識が無いくせに出世していく技術屋と、その一方で降格を恐れ戦果を焦る将軍と…その辺の対比が面白い。
今回の将軍といいジェレミアさんといい、ブリタニアの弱肉強食理論には「がっついた奴も負け」をプラスした方が良いのではなかろーか。無欲の勝利。
ランスロットの頭部がダメージを受けた際の「いたーーー!!!!」で吹いたwww



で、タイトルの太平洋奇襲作戦。
ルル様の最近の「条件はクリアされた」は全くクリアされてないと思うのです。
妹と戦うなんて選ぶわけも無く、だったら日本到着前に拉致ってしまえ!と突貫作戦開始。
地味に扇さんはじめ騎士団のメンツはナイトメアだけでなく航空機も操縦できる。どんだけ優秀な訓練シミュレータ作ったんですかラクシャータさん。


いくらなんでも航空戦力でエース級のナイトメア少数を輸送して艦に迫るって、無茶にも程がある。太平洋上で援軍の到着が遅れるのを見越しての作戦ですが、ナナリーがらみであればスザクがどう動くのかも予測してないと。
ナイトメアで足止めと陽動、その間に本命のゼロが単身新総督を保護する→その後は?脱出ルートは? 考えてねえだろルル様!!!
ロロを出撃メンバーに加えなかったのは、卜部殺しの一件があるから、団員とロロを引き合わせて起こるであろう騎士団内の確執を避けるのと、ナナリーと引き合わせて兄弟間のハナシがこじれるのを予測して。
妹の事にだけは抜け目無いなルル様wそして艦内でのギアスの使い方が容赦なさ杉。



因幡の白兎と化した朝比奈。コーラサワーみたいなポジションだと思ってたら真っ先に落とされた。でも生きてた。
替わりに仙波の爺さんが見せ場も無く退場。えええぇぇぇ!!!!
ラウンズの強さの証明とは思うのですが、美形以外に容赦が無いぞ最近のギアス!!
藤堂の月下vsギルフォードのヴィンセントは、どう見ても機体の性能差でギルの圧勝。今回藤堂さん見せ場が薄かった…。公式サイトで紹介されてる新型機の登場までお預けか。OPアニメの絵を見るとこのままギルフォードとライバル関係っぽいか?
藤堂が射出したハーケンを上って攻撃の紅蓮とかステキすぎる。



で、ラウンズ三機。
トリスタンは変形機構だけで周囲の度肝を抜いてますな。相変わらず鬼スピード。
モルドレッドが今回本格的に参戦しましたが、周囲の印象どおりガンダムヴァーチェそのまんま。極太ビームで艦船をなぎ払い、鉄壁の装甲でチェーンソー刀で斬っても傷一つつかず(えー こういう図体のでかい機体の弱点ともいえる近接戦では、小型の弾頭を周囲に親の仇のごとくばら撒く。力押しでは誰も対処できないんじゃなかろうか。後述の紅蓮は動きを止めることに専念してたけど、それで正解。
最後にランスロット・コンクエスター。ランスロット・エアキャバルリーのパワーアップ版なんですが、強化の内容が全て紅蓮二式との戦闘を意識していると感じました。ハドロンブラスターはヴァリスで抜けない輻射波動のバリア対策だし、全身に展開可能なブレイズ・ルミナスは、近接戦闘での緊急防御や高速戦闘時に機体そのものを攻撃手段とする(テッカマンブレードかよ!)格闘戦での非常手段。プリン伯爵、飄々としているようでラクシャータと対する時はマジです。



その三機を踏み台にして、堂々の紅蓮パワーアップ!!「紅蓮を、舐めるなああぁぁぁ!!!」
整備不良で脱出機構が作動しないとか黒の騎士団の懐具合に涙したのもつかの間、これ以上無いタイミングで、これ以上無い「分かってる」装備をよこしたラクシャータ先生に乾杯。
ライバルに力負けして機体損壊、そのまま落下、空が飛べれば…、と打ちのめされたところにご都合主義サイコーなタイミングでパワーアップパーツ登場!!わざわざ本体と腕の二回に分けてパーツ射出と合体とか、コクピットのモニターを埋め尽くす合体プログラムの表示とか最後に出てくる日の丸とかもう極上!!スーパーロボットの伝統を受け継ぐ素晴らしいパワーアップシーンが観れましたよ!ハラショー!!
とりあえず本体の合体はブラックサレナの高機動ユニット、強化型の右腕と最後の見得きりポーズはガオガイガーのディバイディングドライバーを髣髴とさせる、と言うより狙ってる。
さらに言うなら、スタッフ(とファン)はスパロボへの参戦を狙ってるwwむしろ出ろ!そして単独ムービーシーンとかかましてくれ!!


化内容としては、右腕の輻射波動の強化(ロングレンジ照射、ワイド照射が可能)、当然ながら飛行能力、そしてシールドとゲフィオンディスターバー展開機構(ゲフィオンネット)
地味にシールドの追加が効いている。今までは攻撃も防御も全て輻射波動の右腕一本で頑張ってたからなぁ。
ただエナジー消費量がハンパじゃない気がする。今後の課題は稼働時間か?



カレンの腕前の説明としてジェレミアを引き合いに出すスザク。 …それはひょっとしてギャグで言ってるのか
オレンジの名称が皇帝直属の騎士にまで知れ渡っているのには吹いた。結構勇名なのかジェレミア卿w
「おいおい、ラウンズ並みの腕前かよ?」
「何?あのナイトメア…」「いや、パイロットでしょう、本気だしときゃ良かった」と負け惜しみ連発の方がいましたが、彼らの場合は腕よりも機体性能で助けられているような…きっと本気出すと目の奥で種が割れたりスルンダゼー。
足蹴にされたアーニャが「土足で…」とか言ったんで、今後のキレキャラ変貌がちと恐い。


あと、もし紅蓮可翔式が間に合わなかったり落下地点にラクシャータがいなかったら、カレンは海に激突、紅蓮木っ端ミジンコ、ルルさんも洋上に投げ出し、藤堂これで何回目だ?の捕縛、と散々な結果になっていたような…ルル様…今回は余りに行き当たりばったりな…。



ラスト。ルルとナナリーの再会。
ナナリーには雰囲気でルルが来たと気づいて欲しかったところですが、そう上手くはいきませんな。
で、一期からずっと続いていた、ルルーシュのある意味「失敗」それはナナリーの意思が何処にあるか、ってことを考えていなかった点。
自分と同じ皇帝から捨てられた過去があるので、利用されることを槍玉に上げればゼロの正体を告げずとも説得は可能と踏んでいたのでしょうが、ナナリーだって成長してるし、自分の自由意志がある。それを見ずして「ナナリーが穏やかに暮らせる世界を」と目的だけが先行していたルルーシュは、今回かなりショックが大きかったのでは。
ナナリーの姿がユフィと重なってしまうあたりルルーシュのトラウマは根が深い。
で、またも空気を読まず乱入するランスロット。スザクの名前連呼のナナリー。吹き飛ばされる立場なしのルルーシュ。不憫すぎる…。
次回が「棄てられた仮面」だから、ショックでルル様ゼロを廃業?





と言うわけで六話でした。長く書きすぎた…。
次回のルル様の決断が楽しみですが、もう一つ気になるのは、ナナリーがブリタニア皇族として大衆の前に姿を見せる点。
学園のメンツは記憶改竄があるからいいとしても、例えばカレンとか「ルル=ゼロ」であることは知っていても「ルル=ブリタニア皇族」であることまでたどり着いていない人間は多いわけで。
記憶改竄の無い人間は当然ナナリーとルルが兄妹であることを知っているわけだから、間接的にルルが皇族であることがばれるわけで。
またひと波乱ありそうな予感。




そんなこんなで。