…責任…責任なんぞ感じるかよッ!!
俺はダンの顔さえ知らないんだ!!(挨拶
断じて正面戦士と言ってはいけないらしい…今回は。
- 出版社/メーカー: 千値練
- 発売日: 2011/05/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
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「おいおいおい…あんな重量で動けんのかよ…」
「…立ってるだけでも異常だよ…」
クリシュナ領内・ビノンテン郊外の石英採掘場で発見された古代(アンダー)ゴゥレム『デルフィング』その多重装甲タイプ。
軽量型ゴゥレム『エルテーミス』で構成され、遠距離狙撃に秀でるアテネス軍・ワルキウレス部隊に接近する為、中破したクリシュナ軍ゴゥレム『ファブニル』の装甲板から作られた多重装甲を装着。
さらに両腕にも通常のシールドを重ね合わせた多重盾を装備している。
各部の追加装甲は連結されており、盾内部のフレームにデルフィング本体の握力最大トルクをかけることでパージ可能。
さらに盾の裏側には、左右それぞれにイーストシミター、試作型重大剣を装備。パージ後の近接戦闘に使用される。
急造装備を身に纏った状態では上半身がほぼ可動不可となり、格闘性能が80%ダウンしているため、攻撃方法は自ずとその質量とスピードを活かした突進のみとなる。
規格外の超重量でありながら、驚異的な膂力を秘めた内部フレームの性能のお陰で、走行速度・加速力ともに最新鋭ゴゥレムを凌駕。
後退するワルキウレス部隊に接触し、プレスガンの攻撃をものともせず、そのまま体当たりでアルガスの搭乗するエルテーミス一機を粉砕、さらに装甲パージによる加速力向上と搭乗者であるライガットの機転により、ゼスの駆る隊長機も戦闘不能に追い込む。
ちなみに、デルフィング本体の性能については解明されていない箇所が多く、インナーフレームにおいては復元できない可能性もあるため分解してのパーツ単位の分析も出来ない。当然ながら、全くの無改造状態となる。
結果、この第三形態も含めたデルフィングの武装は、全て後付けの装備に依存する事になる。
デルフィング第二形態で新ブランドお披露目を果たしたRIOBOTシリーズ。
通販での第一形態発売を経て、ついに第三形態がリリースとなりました。
劇中での活躍があまりにも印象的なため、頻繁に姿を変えるデルフィングの中でもこの形態がお気に入り、というファンの方も多いのでは。
肝心の商品は相変わらずの高クオリティ。名刺代わり?の「変態可動」に加えて「変態装甲」とも言うべき装甲着脱を実現。
眺めて良し、遊び甲斐もある好アイテムとなっています。
近場からぐるっと。
発売済みの第二形態をベースとして、新規造形の装甲で身を固めています。
外装が着脱可能とは思えないほどに、体形のバランスは設定に忠実。
ディテールも非常に細やかです。装甲裏側も手抜きなし。
追加装甲・本体ともに全塗装で、光沢を落としたマット仕上げが機体イメージにぴったり。
さらに今回の追加装甲は平面主体となる為、のっぺりとして見える事の無いように、装甲の各部位に応じて明度に差を付けた塗装が施されています。
陰影が強調される事で立体感が増していますね。
設定準拠と言うべきか、装甲を纏った状態だと可動範囲は大人しい印象です。
腕部シールドと肩から胴体までを覆う装甲はアームで連結されている為、腕周りの可動に制限が加わります。
とは言え、このアームの自由度が中々に高く、連結部分もボールジョイントで可動するため、思った以上に色々な表情を見せてくれます。
胴体側の装甲は中折れ式。腰部・足回りの可動には特に制限は無く、ダバダバ走り回ることができますw
腕部・胴体・腰部装甲をパージした状態。
ここからさらに胸部装甲板(クリシュナの紋章がプリントされている部分です)が取り外し可能。
膝や爪先の装甲も外せるようですが、ガッチリと固定されているので破損が心配(今回はパスしました…)
頭部と胸部の装甲は取り外し不可。
第二形態と比較。
追加装甲以外の差異として、腰部装甲板の形状とカラーリングが挙げられます。
第二形態の「黒銀」と比較して、第三形態はかなり明るいシルバー配色。
追加装甲装備時に、本体カラーが埋没しない為の配慮のようです。
参考レビューとして
千値練 RIOBOT 01 デルフィング 第二形態 - 仏の顔も3℃まで
こちらも御確認頂けたら幸い。
ちょっと見づらい画像ですが、追加装甲及び近接戦闘用の武器を並べてみます。
追加装甲を保持する為の専用手首が新たに付属。
武装は第一・第二形態に付属していたものに加えて、従来よりも一回り大型になった試作重大剣も用意されています。
大剣のサイズ比較(柄頭は一つだけの付属となります…画像では第二形態から拝借)
これで空中ブレーキ、三角飛びがより自然に再現できますな!
加えて、以前は写真が暗くて判別のつかなかった説明書が、今回の第三形態では非常に見やすくなっています。
装甲着脱の手順もイラスト入りで細かく記載。
上記の大剣もですが、既発売の商品で感じた不満点が改善されているのが好印象。
ここからは増加装甲の装着手順を。
いったん肩アーマーを外して、装甲を覆う布状のパーツを被せます。
加えて、腰部装甲もはめ込み。
腕部シールドのフレーム部分を開いて、専用手首パーツで固定。
腕部のくぼみに位置を合わせてからフレームを閉じます。
その後、フレームの隙間に大剣をマウント。
肩・胴体の追加装甲を装備。
本体肩アーマーのフック部分に追加装甲内側(ダークブルーで塗装された部分)のダボをはめ込み、さらに肩アーマー下部に装甲のでっぱりを引っ掛けることでしっかりロックされます。
ボールジョイントを腕部装甲に差し込んで連結。
同様の操作を左半身の側でも行う事で、装備完了。
細かいパーツが多く破損が心配だったり、腕部装甲の位置がずれるとフレームがきちんと閉じなかったり…と着脱ギミック自体はなかなかピーキーなものですが、装着完了した際の安定感は素晴らしいです。ポロリ一切無し。
特典の話を少々。
第二形態販売時にもあったヨドバシカメラ購入キャンペーンが今回も健在。
購入特典として、岩山や砂漠をイメージしたテクスチャーシートが三点同梱されていました。
付属のライオボードと組み合わせてみます。
突進メインの第三形態ですと、三番目の写真のようなスタンド斜め展示、というのも面白いかも知れません。
(画像では、スタンド裏面に適当に支柱をかませて傾けているだけですが…)
ここからは、装甲装備状態、パージ状態それぞれでアクションポーズを。
設定とは矛盾しますが、連結アームのボールジョイントを外す事で腕部の自由度が向上。
劇中で見せた正面にシールドを掲げるポーズも可能に。
右手の大剣は前後の接続を入れ替える事が可能。
オリジナルの重戦士形態。
装甲をパージすると、相変わらずの変態可動。
可動に合わせてスライドする各部のパーツを眺めているだけで楽しくなってきますw
他形態から武器を拝借し二刀流とか。
やはりイーストシミターはいい…。
最後に。
もう何回目になるのか…ようやく本来の姿で、ワルキウレス隊と接触したあのシーンをイメージして!
(敵を助けようとすれば―)
「ゼス様!殿はお任せください!」
「引け、アルガス!そいつと向き合うなッ!弾かれるぞッ!!」
「死んだか…死んだだろうな…悪く思うな…」
(ここにいると言うことは何かしらの責任を―)
「…責任…責任なんぞ感じるかよッ!!
俺はダンの顔さえ知らないんだ!!」
「隊長、お逃げください!」
「…貫通させる…!!」
「こいつだけ弾が重い…ゼスだッ…!!!
まずいッ…集中され…剥される…!」
「…弾切れ!」「ッ!!」
(なんてマヌケなんだ俺は…ゼス相手に手加減して…)
(このまま着地したら…ゼスとあの二台に…)
(やられる!)
コミックと劇場アニメで三角飛びの体勢が違ってたり、見比べてみると発見が多いですね
(ひき逃げアタックの犠牲者としてブキヤキットのエルテーミスさんに出張ってもらいましたが…欲しいぞRIOBOTエルテーミス!)
というわけで。
以上!RIOBOT デルフィング 第三形態でした!
今回の第三形態でも、変わらぬクオリティの高さを見せ付けてくれた、そんな印象です。
前述したとおり追加装甲の保持力が非常に高く、装甲着脱モノにありがちな「弄っていると空中分解のワナ」に陥る事も無いのが嬉しいところです。
装甲の有り無しどちらの形態でも破綻しないスタイル、充実の付属品、高品質の塗装に加えて、大剣のサイズ見直しやマニュアルの改善など、ユーザー目線の配慮が感じられます。素晴らしい!
変態可動+変態装甲の相乗効果で、何処を取り上げてもお腹いっぱいになれますね。圧倒的ボリューム感、堪能しましたw
(強いて気になる点を挙げるとすれば、本体の銀色塗装が単体だと明る過ぎるように見える為、好みが分かれるだろうな…と)
この第三形態でひとまずRIOBOTシリーズでの「ブレイクブレイド」展開は終了…ということなのでしょうか。
第四形態以降も是非このクオリティで見てみたいですし、なにより絡ませる相手として…エルテーミス…どうにか…ならないものですかねぇ…。
そんなこんなで!