仏の顔も3℃まで

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…という挨拶すら懐かしいな…みなさん元気に趣味に邁進されてますか?


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バンダイ ROBOT魂[SIDE MS] エルスクアンタ

俺たちは 分かりあうことができた(挨拶




これが、対話の果てに辿り着いた答え。
今回は魂Web商店受注アイテム、『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』エピローグにて登場したエルスクアンタを紹介!






ELS QAN[T] エルスクアンタ
異星体ELSとの対話の為彼等の本星へと旅立った「刹那・F・セイエイ」の搭乗機『GNT-0000 ダブルオークアンタ』が、相互理解の過程でELSと融合し、西暦2364年に地球に帰還した際の姿。
対話の為のGN粒子全解放「クアンタムバースト」使用時にパージされた外装はELSによって再構築されており、背中には翼を思わせる発光する触手状のパーツが左右対称に伸びている。
(この触手はELSとはまた別の異星体と対話し、融合した結果追加付与されたもの、とする説がある)
ガンダムタイプに酷似した外見を持つが、ELSの特性を応用し、通常時・飛行時など状況に応じて自在にその形状を変化させる事が可能。
固定されたシルエットは持たない。
動力は不明。搭載されていたGNドライヴも、異星体との融合によってその機能を変質させている可能性が高い。
「対話の為のガンダム」GNT-0000が目指した姿であり、その為戦闘能力は全くの未知数。
ベース機の規格外の性能や融合した異星体の性質・生態を鑑みるに、同時代のあらゆる機動兵器を歯牙にもかけない超絶的な戦闘力を発揮する可能性が考えられるが、そもそも搭乗者、異星体、そして「ガンダム」自身が戦闘を望むことは無い為、それが証明される機会は訪れないであろう。


大規模な異星体との接触から50年後。
対話を終えた刹那は地球圏への帰還を遂げる。
花々が咲き誇る大地に下り立ち、マリナ・イスマイールとの再会を果たす刹那。
総ての役割を終えたクアンタの全身は、周囲と同じように花に彩られ、ただ穏やかに佇んでいた。










劇場版ガンダム00のエピローグにほんのワンカットだけ登場し、ラストを飾ったエルスクアンタ。
その後雑誌連載で詳しい設定や名称が発表されました。そんな露出に乏しい機体がロボ魂にてまさかの立体化!
美麗な外見に加えて、意表をつくようなオプションも同梱されていたりと内容盛り沢山なアイテムです。
ところでこれ、[SIDE MS]のカテゴリーに収まるんですかね…。











前後、及び側面から全身を。











近場から見回してみます。
頭部や左右非対称の肩アーマーなど、各所にダブルオークアンタの意匠の名残が確認できます。
が、鋭角的なデザインだったダブルオークアンタと比べて、全体的に丸みを帯びた形状になっています。もちろん全て新規造形。
一際目をひく背中の触手にはクリアパーツを使用。奥行とボリューム感のあるシルエットを形成します。背中ってこうなってたのか…。
各部のGNコンデンサ(今もその機能を残しているかは分かりませんが)もクリア素材で再現されています。
ELSとの融合の結果か、モールドや細かいディテールは控え目で、全体的にシンプルと言うかややのっぺりとした印象。
(これは使用する色が減っていて、白い部分の割合が増えている影響もあります)
関節や装甲の継ぎ目も曖昧で、有機物と無機物の中間のような流麗なラインが魅力。
全体の塗装は光沢あるパール仕上げ。メインカラーとなるホワイトに、薄くパープルの色味を加えた青い装甲が映えます。
腰部や爪先、触手のグラデーションも綺麗ですね。








可動箇所を紹介。
まずは頭部。首と首元でボール可動二点。






肩と胴体でボール接続。肩付け根で横方向にスイングしますが、肩アーマーの形状が左右で異なるため、腕を振り上げる高さにも差が生じます。
肩アーマーは肩ブロックと独立してスイング。右肩はさらに内側の装甲が独立可動。
上腕でロール。肘二重関節。手首はボールジョイントにて接続。





胸部と腹部でボール接続、前後可動に加え横に倒す動きも可。腰ボール可動。
胴体周りの自由度が非常に高いです。





股関節は上下にスイング+ボール接続。腿でロール。これまた可動範囲良好。






膝は二重関節ではなくスイング可動一点ですが、かなり深く曲げられます。
足首で縦方向スイング。足の甲と踵がそれぞれ横スイング。爪先も独立可動。
小ぶりな足先ですが接地性良好。しっかりバランスをとれば自立も問題なし。






背面の触手は、基部の上下が独立して角度調整可能。
触手一つ一つはボールジョイントで接続されていて、下ろして待機状態、後方に大きく流して飛行状態、と様々な表情付けが出来ます。






オプション品一覧。
交換用手首(握り手・平手・武器用保持手)
ELS三種、ELS用ジョイント、ELS用握り支柱
魂STAGE台座・可動支柱・ELS用ディスプレイ支柱×3
クアンタ本体ディスプレイ用ジョイントパーツ






股下にジョイントをかませる事で飛行ポーズでの展示が可能です。





驚きの付属品、ELS。
円錐形の固体、細い角柱の集合体、ブレード状の小型体、と三種類の形状。







後部パーツを外し、ジョイントパーツを介して魂STAGE支柱に接続可能。






クアンタ本体とELSを同時にディスプレイ出来るように、商品には魂STAGE台座と支柱が必要数同梱されています。







さらに玩具オリジナルのギミックとしてELSと接続できる支柱が付属。
両端にELSを付けて武器の様に手に持たせられます。
この為、握り手と平手以外に武器持ち手も付属していますが…手首の表情重視なのか肝心の保持力は今一つ。重さに負けてポロリ連発。ここは本商品の数少ない不満点。
(撮影中、思い切って持ち手とフレームを接着しちゃいました…)






ダブルオークアンタと並べてみます。
形状の差異については前述の通りですが、四肢のバランスもかなり変わってますね。
ちなみに、この画像から後のエルスクアンタさんにはうっすらスミ入れを施しています。





ここからはアクションポーズを!



















澄み渡る未来が来たなら 草花も兵器に宿るだろう














他商品からGNソードやら腕に直付けできる槍やら銀色で見栄えのするルガーランスやらを拝借!





有機的な武器…と連想して何故か持ち出してしまった剣皇グロスポリマーグロス・ポリナーでしたスミマセン)。
永劫の闇へと帰れ!ルシファー・ほーk(落ち着け






蘇るトラウマ…。








…つまり、買っちゃいました。
商品二セット分を使用して色々と。
やはりELSたんは数いてナンボですな。通販限定で「この世の終わり BETAELS襲来キャンペーンセット」
とか売り出してもいいのよ…?(マテ






と言うわけで。

以上!バンダイ ROBOT魂[SIDE MS] エルスクアンタでした!





映画館で初めて観た時にその内容を理解しきれず、なんとも言えないモヤモヤ感を抱いた劇場版ガンダム00
その後何度か繰返し視聴し、色々な方と意見を交わし、資料を集め…ようやく自分の中で消化できたように感じています。
初見と違った思いで見るラストシーンの美しさ。何とも言えない余韻を残します。
そんなラストで、花に彩られたクアンタ…立体化の報を知った時には本当に驚かされました。


さて、そうして実際に手に取る事が叶ったロボ魂版エルスクアンタ。
肝心の商品はと言えば、登場機会に乏しい機体を良好なプロポーション、細部形状に至るまで丁寧に表現。塗装も美しく、完成度の高さが窺えます。
ダブルオークアンタとの外見上最大の相違点である触手も、クリア素材+グラデ仕上げで素晴らしい存在感。
眺めていると発見が多いですね。アクショントイとしての魅力だけでなく、資料価値も高いです。
そして予想の斜め上を行ったオプション品。まさかELSを立体化して付属させるだけでなく、武器にして振り回してしまうなんてw
試みは面白いだけに、持ち手の保持力が足りない点にはちょっと詰めの甘さを感じてしまいましたが…とはいえ、商品オリジナルギミックを盛り込んだり、飛行状態をイメージしてELSを展示できるパーツ構成&スタンドやジョイントを網羅していたりと、総じて非常にプレイバリューは高いです。


商品化を知ってから「対話を終えたクアンタに戦闘のポージングを付ける矛盾…抵抗があるが、さてレビューの時はどうしようか…」
などと悶々と悩んでましたが、蓋を開けてみればノリノリでGN対話(物理)のオンパレード。我ながら…。




何はともあれ「刹那の最後の乗機」として、大満足の内容。
ガンダム00という作品を追いかけ続けてきたファンにとってこれ以上ない贈り物(自腹)だと思います。



…正直なところ。これで終わって欲しくはない、という気持ちも強かったり。
劇場版に登場した第五世代ガンダムをはじめ、まだまだ立体化してない機体は多いです。
ロボ魂で勢揃い…いつまでも待ちますよ!









Peace cannot be kept by force. It can only be achieved by understanding.


―平和は、力によっては維持できない。それは、相互理解によってのみ 達成される。






そんなこんなで。